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翌朝、キッチンが騒がしくなり始めて目が覚めた。
体を起こして半開きの目を擦りながらそちらをみると、確かあの人はユンギさん。
朝ごはんを作っている様子だった。
「おはようございます」
YG「あぁ、おはよう」
ユンギさんの背中にそう声をかけると一ミリたりともこちらを振り向かないまま無愛想に返事をされた。
もしかして彼、人見知りかな、
YG「韓国語、勉強したのか」
「っえ？」
YG「さっき挨拶、韓国語でしてくれたじゃん」
「あ…はい！昨日テヒョンイに手伝って貰いながら、なんとか！」
YG「昨日？昨日初めて勉強して、それか？」
「？…はい」
YG「すごいな…」
ずっと背中を向けたままだけど、声をかけてくれるユンギさん。
なんだ、優しい人じゃん。
ユンギさんは出来た朝ごはんをキッチンの後ろの大きな机に並べていく。
と同時に、匂いにつられたのかメンバーの皆さんがぞろぞろと起床。
TH「Aおはよう〜…」
「おはようテヒョンア」
私を見つけるなり、半目で寝癖がついて今起きました感満載のテヒョンアが私にぎゅっと引っ付く。
「朝ごはん食べてきなよ？」
TH「…ヒョン、Aの分は？」
「えっ大丈夫だよ！私なんか買ってくるし…」
YG「あるよテヒョンア」
「ええっ」
TH「ほら、Aも行こう？」
ユンギさんの意外な返答に戸惑う暇もなく、テヒョンアは私の手を握って食卓に連れて行く。
その時目があった彼、確かジョングクくん。
キョロキョロと目を泳がせた後、俯けば頬を少し赤く染めた。
それをみた横に座る彼、ソクジンさんが、ジョングクくんを冷やかしている。
聞き耳を立ててみれば、女性に疎いんだとか。
「「「「いただきまーす」」」」
私の右にはテヒョンア、左にはユンギさんが座っている。
スクランブルエッグと、どこの？！ってくらいふわふわしたパン、そして、どこの？！ってくらい美味しいコーヒー。
「ユンギさん！めっちゃ美味しいです！！」
YG「…分かったから前を向いて食え」
「あっ、すみません…」
JH「ハハハ、大丈夫だよAちゃん！ユンギヒョンなりの��ありがとう��だから！」
ホソクさんが楽しそうに笑いながらそう言ってくれる。
皆さん可愛らしい所があるんだなぁ。
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作者名：ヒナ
| 作成日時：2021年9月3日 1時
