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だる絡みしてくるシャークん様を適当に遇らう。
そんなことを繰り返していると
鋭い視線が向けられていることに気付いた。
…私は、誰かに見られているというのは非常に感知しやすい。
チラリと視線の方向を見ると
垂れ目で緑を基調としたドレスを身に纏っている上品なご令嬢と目が合った。
なるほど。あの人がターゲットの一人か。
彼女の視線は殺意に近いものがある。
それは恐らく私だけに向けられているもので
原因は、この目の前の騎士団長様だろう。
「Aー、Aー」
視線如きならこの人だってすぐ感知できるはずなのに
気付いているのか気付いてないのか、はたまた気付いてないふりをしているのかわからないが楽しそうにだる絡みを続ける。
『シャークん様近いです。離れて下さい。』
「アイツらは良くて俺はダメなの？」
『いやそういう訳ではなくて』
これは私がどうこう出来る問題じゃなさそうだ…。
視線の圧が先程よりも強い。
はぁ、と溜息をついた矢先、
遂に"彼女"の限界が来たのかコツコツと近付く足音が聞こえた。
「あの…シャークん様？そのお方は？」
「ん？Aだけど」
「A………さん」
ほら。だから離れて下さいと言ったのに。
彼女は私の名前を復唱すると視線を合わせてくる。
そして其の儘"ご機嫌様、わたくしはベルと申します。急に押し掛けてごめんなさい"と丁寧に自己紹介をしてくれた。
成程…。さすがご令嬢。礼儀はなっているみたいだ。
そう思ったのも束の間、
彼女は早々に言葉を続けた。
「えっと、Aさん？
こんな事を言うのは少し癪なのですけれど…
シャークん様の隣はわたくしが居るべき場所です。
シャークん様はわたくしの婚約者ですのよ？」
彼女は少し強めの口調で私にまた圧を掛けてきた。
勿論私とて好きでシャークん様の隣にいる訳では無いけれど、彼女は私を何処かへ追いやろうとしているみたい。
『大変失礼致しました。』
此処は素直に謝りその場から立ち去るのが一番。
そう思い行動をしようと踏み出した瞬間、
ぐいっと掴まれた腕が引かれ、シャークん様に捕らえられた。
『はｯ⁉︎、ちょ、‼︎』
「シャークん様っ⁉︎」
彼の行動には彼女すら酷く驚いていた。
いや例え望んで無い婚約だとしても、こんな事をしたら彼女に勘違いされるでは無いか。
それに、周囲はパーティの最中で人も多い。
あまり目立ったことはしたく無いのに。
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٩( ᐛ )و - 一気読みさせてもらいました！すごい美しい物語で…語彙力が溶かされました()心情の描き方がすごく柔らかくて細かくて心にくるものがありました！この物語に出会って楽しかったです！ (2022年12月23日 17時) (
レス) @page42 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - あずきさん» コメントありがとうございます…！！！わあああ嬉しいです…！！！！これからも頑張ります^^ (2022年9月30日 20時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 完結おめでとうございます！！これからも応援させてください~！！⸜🙌🏻⸝ (2022年9月30日 19時) (レス) @page43 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - せなさん» コメントありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです‼︎頑張ります^^| (2022年8月6日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです...。。更新頑張ってください！ (2022年8月2日 1時) (レス) @page15 id: 4799d8c49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2022年7月23日 17時
