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「ねぇーえ、Aも飲もうよ」
『飲みません。仕事があるので。』
「はぁ〜、堅苦しすぎ」
『仕方ないんですから諦めてください』
「じゃあ幹部命令で飲めって言ったら飲んでくれんの？」
『……はい？』
誰か、誰でもいい。
この困った酔っ払いを何処かへ追いやってくれ。
面倒臭いったらありゃしない。
しかも先ほどから飲め飲めと、アルハラを受けてるんですが。
心の中で何回したかもわからない溜息をまた一つ溢す。
私にはやらなきゃいけない事が残っていると言うのに。
『すみませんが、その命令は従い兼ねます。
私はきんとき様の専属なので
きんとき様から受けた命を第一優先に行うのが義務付けられています。』
丁寧にそうお断りすれば
彼はまた次の手段を思いついたのか、にこっと笑顔を見せる。
「じゃあ俺がきんときから許諾を得たら良いよね？」
『へ、あ、まぁ、』
「んじゃー、いってきまーす」
『え、あ、………』
酔っているせいでふわふわとした彼の雰囲気はまるで別人の様で。
あんな調子で転ばないのかとか、この人混みの中ぶつかったりしないのかとか余計な心配事が頭をよぎる。
少しばかり調子が狂う。
というか、そんなすぐ行動に移すほど私に飲んでほしいの？
全くもってその感情がどういったものなのか理解が出来なかった。
「きりやんと何喋ってた？」
『…あ、シャークん様。』
今度はいつの間にやら側に来ていたシャークん様に声をかけられる
戦った時も思ったけど、この人は本当に気を消すのが上手い。
彼が暗殺者だったら、それはもう凄い事になるだろう
私は少し機嫌の悪そうなシャークん様の様子など気にも止めずに、そんな悠長なことを考えていた。
すると突然、こつんと軽く頭に衝撃が来た。
『…………痛。』
「俺の質問、答えろよ」
そういえばなんか聞かれてたっけ。
思い返せば彼が言った言葉は、きりやんと何を話していたか、だった。
聞かれると面倒なことは口に出さない方が良さそう。
『きりやん様からはアルハラ受けてました』
「は？」
『いやだからアルハラを受けてましたね』
いやそれはわかったけどさ、と
シャークん様は私の回答が気に食わない様子で。
「…それだけにしては距離近いんじゃねーの」
ボソリと放たれた言葉が彼の低音に乗っかって、私の元まで届くと彼はそのまま私との距離を近付けた。
『あの、それはどういう？』
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٩( ᐛ )و - 一気読みさせてもらいました！すごい美しい物語で…語彙力が溶かされました()心情の描き方がすごく柔らかくて細かくて心にくるものがありました！この物語に出会って楽しかったです！ (2022年12月23日 17時) (
レス) @page42 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - あずきさん» コメントありがとうございます…！！！わあああ嬉しいです…！！！！これからも頑張ります^^ (2022年9月30日 20時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 完結おめでとうございます！！これからも応援させてください~！！⸜🙌🏻⸝ (2022年9月30日 19時) (レス) @page43 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - せなさん» コメントありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです‼︎頑張ります^^| (2022年8月6日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです...。。更新頑張ってください！ (2022年8月2日 1時) (レス) @page15 id: 4799d8c49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2022年7月23日 17時
