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※少しピンク表現あります。
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彼の言葉に思わず思考が停止した。
キス？………え？
なんでそうなる……？
そう思うと同時に何処か期待している自分がいるのも隠しきれなくて。
幸せを求めてはダメだ、と首を横に振った。
『…無謀な行為はしませんので、その、』
「ん、なに？」
『恥ずかしいので、手を…』
ずっと私の頬に添えられた手の所為で
顔を背けることが出来ない。
どこに視線を落としても視界の隅で必ずきんとき様が映る。
正直、この状態では正常ではいられない。
胸が騒がしくて自分の身体じゃないみたいだ。
それでもなんとか耐えようと視線を泳がしていたが
きんとき様は微動だにしていなかった。
どうしたのだろう？
そう思い、視線を向けたのが、間違いだった。
どくん、どくん、と胸が大きく高鳴る。
熱を帯びた美しい青色の瞳が此方を見詰めている
絡み合った互いの視線がまるで時間を止めるかのように空気を変えた。
＿＿＿＿＿だんだんと、近付く距離。
『あ、の…』
あまりの恥ずかしさに顔を背けようとするけど
きんとき様の手がそれを許さなかった。
逃げないで、とでもいうように
少し下に向いた私の顔を手でくい、とあげると
再び彼と視線が絡み合う。
「A」
不意に呼ばれる名前。
何回も呼ばれたことがあるのに、
それでも、今までと違う何かが私を襲った。
近付く彼の顔は、鼻と鼻がくっ付きそうなくらいの距離で。
此処まで来れば何をされるかなんてわかっていた。
言うこと聞かないとする、って言ったくせに。
なんて思ってはいるけど
ファーストキスが彼に奪われるなら、それで良かった。
抵抗はしない。
私は其の儘、ゆっくり目を閉じた。
＿＿＿ふんわりと、感じた、柔らかい感触。
それは触れるだけの優しいもので、
私には、よくわからなかった。
＿＿＿もっと、触れてみたい。
私は離れる彼を止めるように、彼の衣服の端をきゅ、と掴んだ。
その行為は彼の理性を飛ばすのには十分すぎるもので。
角度を変えながら何度も何度も私たちは口付けを交わす。
『…ぁ、』
彼の手が首元に触れただけなのに、身体がぶわっと反応した。
その際に漏れ出た声は彼の耳にも届いていて。
隙間が空いた瞬間に
ぬるっと生温かいものが私の口内へ侵入する
『んぁ、…ッ』
初めてする、大人な口付け。
好きな人とするその行為は
私の心も身体も敏感にさせていった。
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ゆー(プロフ) - 伊達猫さん» 素敵なコメントありがとうございます‼︎ぜひ最後まで楽しんで下さいませ! (2022年6月2日 0時) (
レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
伊達猫(プロフ) - 新作おめでとうございます！初コメですが、krさんの小説から来ました！またテイストの違う内容なので、これからが楽しみです！頑張ってください！ (2022年5月29日 6時) (レス) @page4 id: f609931830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2022年5月29日 3時
