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『…連絡が遅くなりすみません』
"「構わん。お前には良い知らせがある」"
『良い知らせ？』
"「あぁ。お前の潜入ぶりに依頼者の信用を得た様で、
今回のターゲットの詳細が送られて来た。
後で通信機にデータを送るから確認してくれ」"
『御意。』
その数分後、通信機にデータ通知が届き、私はすぐに確認した。
ターゲットは、
どうやら、この城のメイド長の様だ。
メイド長と私は直接的な面識はないが
なかむ様や幹部たちの部屋の清掃を任されているというのは知っていた。
なかむ様や幹部たちに関わりがある人物ならば、
とても"やりやすい"。
それから私は
暗殺に必要な情報を得る為、1週間メイド長の動きを監視した。
月曜はなかむ様の部屋、
火曜はぶるーく様の部屋、
水曜はシャークん様の部屋、
木曜はきんとき様の部屋、
金曜はスマイル様の部屋、
土曜はきりやん様の部屋、
日曜は休日で自室にて休息。外に出ている形跡はなかった。
と、まぁ、
メイド長の1週間はざっくりこんな感じだ。
一番やりやすいのは、やはり、休日である日曜だろう。
彼女は何故だかその日だけは部屋から一歩も出ていない。
窓のカーテンも閉まりきっていて、部屋の様子は観察できない。
勿論それも、此方としては好都合。
こういうのは勘付かれる前に、仕留めるのが普通である。
決行日は、明日の日曜だ。
そうと決まれば、
私は所持している暗殺用のナイフを丁寧に、丁寧に研いだ。
研いでいる最中、
ふと、思った。
私は現在、きんとき様の専属騎士として側にいなくてはならない。
その為騎士団を抜け、今はきんとき様の部屋の隣に自室を設けて貰っている。
これはつまり、どういうことかというと
きんとき様に不審に思われない様上手くメイド長の部屋に入り込み暗殺しなければならないということ。
なかむ様、幹部たちに休日はない。
休日にするかどうかは彼らの気分次第。
だからメイド長が休日とはいえ、そう簡単にはいかなさそうなのだ。
私は頭をぐるぐる回転させ、口実を考える。
そして、
研ぎ澄ましたナイフを置き、きんとき様の部屋へ向かった。
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ターゲットデータ
・リザーナ(38)
若くしてメイド長になった短髪の女性。
21の頃ワイテ城のメイド試験に合格。家族無し。
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ゆー(プロフ) - 伊達猫さん» 素敵なコメントありがとうございます‼︎ぜひ最後まで楽しんで下さいませ! (2022年6月2日 0時) (
レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
伊達猫(プロフ) - 新作おめでとうございます！初コメですが、krさんの小説から来ました！またテイストの違う内容なので、これからが楽しみです！頑張ってください！ (2022年5月29日 6時) (レス) @page4 id: f609931830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2022年5月29日 3時
