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「きんときさー、心臓に悪いってそういうの」
腕を引かれ私が辿り着いた先はきりやんの腕の中だった。
ほんっとにさー…と深い息を吐きながら
自身の頭をわしゃわしゃしてる。
きりやん、かっこいいなぁ…
なんてぽけーっと自分の彼氏の顔を見る私。
自分で言うのもなんだけど
好きすぎて困るくらいにはきりやんに溺れてる自信がある。
「あはは、そんな焦らなくても」
「いや普通に焦るわ」
彼女と友人がこんな暗いとこに二人で来てるんだからさぁ、
と言うきりやんと、
そっかそっか、と笑いながら返すきんとき先輩。
…
いま、
きりやんが私のこと彼女って、
言ってくれた…
うわ………めちゃめちゃ嬉しいな、これ、
多分にやにやしてるであろう私にきりやんは、
「ところでなんできんときと来てんの」
そう問う。
なんで、かあ。
なんで…?
なんでだ????
『えっと…わかりません…?』
「えぇ?わかんないってなんだよ(笑)」
『え、いや、ぶるーく先輩とシャークん先輩ときんとき先輩ときりやんに会いに来て、スマイル先輩が受付してて、それで…』
「俺が無理矢理中に連れて来たんだよね」
ぶるっくとしゃけがAのこと取り合ってたから長くなりそうだなーって思って。
なんて、きんとき先輩が言う
「あー…なるほどねぇ」
「きりやんも大変だね」
「はー…きんときに言われるのも違う気がするけどな」
「確かに(笑)」
『んん?なんの話ですか??』
「Aは知らなくていいよ」
そう言うきんとき先輩にきりやんも頷いている。
『ええ!?そう言われると気になるんですけど!?』
「まぁいつかわかるかもね?」
『ええ〜…』
きんとき先輩が気になるような言い方をするものだから
なんだろ〜…と頭を悩ませる。
けれど、
又もやきりやんに手を引かれた。
「そんなことよりほら、こっち」
『え?でもきりやんまだ仕事あるんじゃ』
「丁度時間だから」
『そうなんですか?』
「うん、だから早く行こ。
あー、それとも俺と回りたくない?」
『回りたいに決まってます!』
私の言葉を聞くときりやんは
きんとき、スマイルに言っといて、と
お化け屋敷の出口側ドアへと足を進めた
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猫又 - すごっくよかったです!!!!!!!!!更新楽しみにしてます! (2021年12月25日 20時) (レス) id: 4271e51d36 (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - あああああよかったあああああああ!!やっぱみんなわいてんだ!!かっこよ!!これからの展開が楽しみです…!これからも更新頑張ってください! (2021年11月24日 13時) (レス) @page29 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃいいとこで終わらせますやん!!!!( 笑 私が知ってる保健室の先生はもっと癒し的存在だからこの人は保健室の先生じゃないです ( ? (2021年11月16日 17時) (レス) @page28 id: ca4e53f5b7 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - せんせぇぇぇ!!だいぶやばい奴じゃん?夢主ちゃん負けるな!!(作者様これからも応援してます) (2021年11月6日 10時) (レス) @page27 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 保険室の先生ェェェェェ!!今すぐ辞めるんだァァァァァ!! (2021年10月27日 18時) (レス) @page26 id: 508c9e96c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2021年8月6日 4時