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『あっ、本当だ…うそ、あ、す、すみませんでした‼︎』
「あ、いえ。大丈夫っす。次から気を付けて貰えれば。」
『はい…！すみません。ありがとうございました！失礼致します！』
「はい。失礼します。」
ガチャリと玄関の扉を閉めた俺は
やべ、ちょっと冷たかったか？と内心そわそわしていた
明らかに新人の子だったし、傷付けちゃったかも。
でもそうは言っても、コミュ障が邪魔するもんだった。
仲良い人にはウザがられるくらい話せるのになぁ。
まじでコミュ力高くなりてえー！
商品を持って、部屋に戻るも、
さっきの子を傷つけてしまったかもしれないという罪悪感が俺を襲い続けた。
どうしても気になって、
俺はリビングのベランダからマンションの下をのぞいて見ることにした。
「あ。出てきた。」
先程配達してくれた女の子は
自転車で来ていたようで、一度立ち止まってから跨る
今溜め息ついてたよな…？
確信なんて無いけど俺にはそう感じた
もしかしたら今回が彼女にとって初めての仕事だったのかもしれない。
それなのに彼女の希望に満ちた未来を暗く染め上げてしまったのなら、とんだ悪役にも程があるじゃないか。
「はぁぁ。マジで最低じゃん俺…」
戻ろ。そう思ってリビングに入ろうとした時、
小さくガシャンと音が聞こえて
思わずもう一度彼女を視界に捉えた。
小さな溝にタイヤが躓いたのか
自転車ごと転けたようだった。
見る限り、周りの人は誰も助けようとしないし、声も掛けていない。
ここで助けるのが彼女の希望になるんじゃないの…！
俺は急いで家から飛び出した。
エレベーターの中は、いつもは感じないのに遅く感じて、何でもっと早く着かないんだよ！と若干焦りの気持ちが強くなる。
漸くエントランスに着くと
全力ダッシュで彼女がいる場所に向かった。
「はぁっ、…そりゃ、そうだよな、」
上がった呼吸を整えながらそう呟く。
＿＿彼女は、もうとっくにその場から離れていた。
自転車だし、当たり前。
彼女の助けになりたかったな、なんて思ってしまう自分もいたし、
ちょっと冷静になれば、
彼女が転けたの知ってるのっておかしくね…？
偶然装うにしても、さっきウーパーイーツ届いて飯食ってるはずなのに外出てるとか変じゃね…？
なんて思考が湧き上がってきて、
間に合わなくても別に良かったのかもしれない、と思った。
ただ、
彼女が届けてくれた料理は
今までの誰よりも形が崩れていなくて温かったんだ。
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すみれいん(プロフ) - ゆーさん» お返事ありがとうございます！！最新話の8でもう既に『あ……ぁぁぁ(発狂)』となりましたありがとうございます。いやいやいや、もどかしい…早よくっつけ！！あー！甘い！と鼻息荒くなります。 (6月23日 4時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます‼︎wtではありませんが、キュンキュンできるような作品になるように更新頑張りますね^^ (6月21日 4時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - wtじゃないなら読まんでいっか…と思いましたが読んでみるとめっちゃ続き気になって読んで良かった…のいいお話に出会えてホクホクしております。これは、本当にとても続きが気になりなんかむずむずしちゃいました笑 (6月20日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2023年6月20日 2時
