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「俺、Aちゃんのそういうとこが好き」
『…えっ』
「だからきりやんに早く伝わったら良いのにって思う」
Aちゃんのこと応援してるから、俺。
となかむ先輩は私に言った。
好きって言葉を聞いて
一瞬びっくりしたけれど、友達としての好きだと後に続く言葉ですぐにわかった。
にしても、
そんなサラッと言わなくても…………
もしかしてなかむ先輩は
こういうこと無自覚で言っちゃう人なのかな？
なんて思う。
『なかむ先輩は、諦めちゃうんですか？』
「え…だって振られたんだよ？」
『でも、思えば祭りの日からって1ヶ月くらいしか経ってないし、2学期始まってまだ1週間ですよ？
だから、ミクもまだなかむ先輩の事よく知らないから振ったのかもって。』
「あー…確かに…」
アプローチ期間1週間で告白したのか俺…と呟くなかむ先輩に
『私も、ミクになかむ先輩の良さ知って貰いたいです』
だから私も応援します、と言う。
するとなかむ先輩は少し驚いた表情をしたと思いきや、ありがと、と、はにかんだ。
そのあと、お互い頑張ろうという話をして、
それぞれの教室へと帰った。
＊
そして放課後。
"じゃあ明日放課後そっち行くから"
帰る支度をすると
先輩とのトーク履歴を見ながら
ただひたすら自身の机の上で待つ。
当然のことながらいつの間にかクラスメイトは誰1人いなくて。
静かな教室に私1人だけが
椅子に座っている。
『まだかなぁ』
わくわくする気持ちと、
少しだけ怖い、そんな気持ちが入り混じる。
そんな時ふと聞こえてくる
運動部の声や吹奏楽部の演奏が
青春だなーと感じると同時に物凄い眠気が私を襲った。
『先輩が来るんだから…寝たら…だ、め………』
＿＿＿＿むにゃむにゃとそう呟いた私の意識はもう夢の中だった。
＊
＊
＊
＊
夢の中。
私は先輩と真っ白な道を歩いている夢を見た。
私たちはどこに向かうでもなく歩いていく。
そして、急に立ち止まった先輩が
口を開いたのだ。
「俺、彼女できたから」
＿＿いや。
その先は言わないで。
聞きたくない。
先輩……お願い。
「だからもう付き纏わないでね」
そんなこと、言わないで＿＿＿＿。
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すみれいん(プロフ) - 4ページ目で近すぎぃってなって、5ページ目で言っちゃったぁ！ってなりました。好きです。ありがとうございます。 (2022年7月26日 20時) (
レス) @page5 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
おりーぶ。 - 途中泣きそうになったのに後半見てからニヤけが止まらない……神ですか？ (2021年8月28日 2時) (レス) id: a38d3e7402 (このIDを非表示/違反報告)
お餅の中のお餅 - 凄い好きです！！ 結婚しませんか？ ( ﾟдﾟ)ﾊｯ! 神に向かってなんてことを！！ 失礼いたしました！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 9d76c4111a (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの夢(プロフ) - めっちゃめちゃ面白かったです！！！！krさんいいですねー。もしよかったらなんですが、krさん視点とかも作って欲しいです！！更新は無理しないでください。 (2021年7月30日 21時) (レス) id: 59a61f3f5c (このIDを非表示/違反報告)
のん - あれ？夏祭りなんでチューしてたんですかね？読み返してみて疑問に思いました！ (2021年7月28日 16時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年7月2日 4時
