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放課後。
帰ろうと教室を出て階段を降りる手前、
「ちょっといい？」
私は呼び止められた。
同じクラスの人じゃないってことは、
2年か3年の人だろう。
顔もすごく整っていて爪も長くてスカートも短くて
髪もくるくるに巻いている女の人だった。
私は、はい、と返事したあと、
人影のない体育館裏までその人と歩いた。
なんか…怖いな。
そう思った矢先
ﾄﾞﾝと肩を押され壁に打ち付けられた。
「ねえあんたちょっと調子乗ってない？」
漫画でよくある典型的なやつ…ですよねこれ。
まさか自分が経験するなんて思ってもなかったから、反応に戸惑う。
女の人はめちゃめちゃ私を睨んでいた。
「きりやんとかとよく喋ってるよね？」
「夏祭りも一緒にいたでしょ？」
「どういうつもりなの？」
答える暇もなく投げられる質問に
私は感じとる。
多分、この人は
先輩が好きなんだ。
「私、きりやんの事ずっと前から好きなんだよね」
＿＿＿＿やっぱり。
『え、えっと…私も、好き、です…』
「は？」
私がそう答えると、
女の人は一段と声を低くして言った。
「あんたの好きとかどうでもいいんだけど。
ちょっと仲良くしてるからって調子乗んないでくんない？
しかもきりやんあんたの事別に何とも思ってないから」
小馬鹿にされるように吐かれるその言葉。
だけど私は知ってる。
『わかってます。先輩が私のこと何とも思ってないこと…。
だけど、好きでいていいって言ってくれました。
だから、まだ好きでいさせて貰ってるだけ…です』
「は？ふざけんな。」
『ッ…！』
カッとなった女の人は
私の太腿を思いっきり蹴った。
私は痛みのあまりその場にしゃがみ込む。
「目障りだからきりやん達の前から消えてくんない？」
そう吐き捨て女の人は去っていく。
私はゆっくりと立ち上がり、まだ痛む足を庇いながら下校した。
幸い誰にもその現場を見られていなかった事に安堵する。
所謂いじめ現場を目撃されても、いい気持ちには見た側も誰もならないだろうから。
それから
その女の人のいじめはエスカレートしていった。
放課後には
体育館裏で叩きつけられ、
ある時は私のシューズをゴミ箱にいれられ、
またある時は、水を思いっきり被せられた事もあった。
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すみれいん(プロフ) - 4ページ目で近すぎぃってなって、5ページ目で言っちゃったぁ！ってなりました。好きです。ありがとうございます。 (2022年7月26日 20時) (
レス) @page5 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
おりーぶ。 - 途中泣きそうになったのに後半見てからニヤけが止まらない……神ですか？ (2021年8月28日 2時) (レス) id: a38d3e7402 (このIDを非表示/違反報告)
お餅の中のお餅 - 凄い好きです！！ 結婚しませんか？ ( ﾟдﾟ)ﾊｯ! 神に向かってなんてことを！！ 失礼いたしました！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 9d76c4111a (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの夢(プロフ) - めっちゃめちゃ面白かったです！！！！krさんいいですねー。もしよかったらなんですが、krさん視点とかも作って欲しいです！！更新は無理しないでください。 (2021年7月30日 21時) (レス) id: 59a61f3f5c (このIDを非表示/違反報告)
のん - あれ？夏祭りなんでチューしてたんですかね？読み返してみて疑問に思いました！ (2021年7月28日 16時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年7月2日 4時
