好きです、先輩【kr】

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さっき先輩なんて言ってた…？？？




　
　
　
　
　


3回目があったら＿＿＿＿＿＿＿＿？







　
　
　
　
　
先輩に初めて会った日の告白したあの帰り道。


　



先輩は私のことを覚えていなかった。






覚えていなかった、はずなのに＿＿＿＿＿。













『覚えてたんですか…ッ、先輩…』



「んーどうだろうね？」



『ずるいですよ…っ、そういうの』









　
　

　
先輩は掴んでいた私の腕から手を離し、私の目元へ伸ばしたかと思うと、そっと涙を拭ってくれる。



そして、
私の頭にﾎﾟﾝｯと手を置いて、
帰りますか、と言った。









「送ってく」








　
先輩からこんな言葉が聞けるなんて
思ってもみなかった。



　
　
　
　



私のドキドキはまだおさまっていない。









夕日に照らされて伸びる二つの影が
以前ぶるーく先輩とサボった日の帰り道に思った事を思い出させた。








先輩と帰り道を歩いてるなんて、夢みたいだ。



　
　
　
　
　
　
　









『好きです』























夕日が綺麗に見える歩道橋の上で、
私は先輩に言った






勿論、先輩はいつも通りの返事だったけれど
私の心は不思議と軽くなっていた。









ほんと、今なら、なんでも言えそうだ。











『私、先輩と出逢えて良かったです。





先輩は私にとって神様みたいな存在で





先輩が居るだけで、こんなにも幸せになれるんです。








…先輩。





私は、まだ、先輩のこと






好きでいていいですか＿＿＿＿＿？』









　
　
　
　
　
　
　
私がこんなことを言ってしまうのも、



全部、先輩のせい。









先輩が、私を好きにさせたのが悪いんです。









　
　


私の問いに



先輩は








「いいよ」







と、一言だけ答えた。



　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　




＊


次の日、
私はまたいつものように屋上にいる。





だけど、屋上には、ぶるーく先輩と私の2人だけだ。









『今日は先輩いないのかぁ…』



「なんか他クラスの女子に呼ばれてたよ〜」



『えっ！！！！！？』









それって、



告白なのでは＿＿＿＿＿＿＿＿！？！？









『一大事じゃないですか！
先輩に彼女出来ちゃったらどうしよう！！！』



「大丈夫だってー」



『もし出来たらぶるーく先輩一生恨みますからね！」






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