45-shk side- ページ46
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sm「別にそういうんじゃない。」
じゃあ、と言って
スマイルたちは屋上から出ていく。
扉を二人が抜けた瞬間、
何かが俺の中で強く引っ掛かった。
「………A?」
誰にも聞こえないようにポツリと溢した言葉は
当然スマイルたちにも届かなくて。
ガチャンと扉が閉まる。
なんでAの名前が口から出たのか、俺ですらよく分からない。
だけど、何となくスマイルといるのがAな気がしたんだ。
br「なんだ〜スマイルの彼女じゃないんだ〜」
希愛「ん〜多分今のはスマイルくんの照れ隠しじゃないかなぁ」
br「本人はそんなんじゃないって言ってたけど?」
希愛「えー?彼女だと思うよ?
ていうかスマイルくん今日Aちゃんといると思ってたのに彼女とご飯だったんだね〜」
br「え、え?」
何それどういう事、と俺に目で訴えかけるぶるーく。
いや知らん。とアイコンタクトをすれば
ぶるーくは、はぁ、とため息をついた。
つか、今の姫谷さんの言い方だと、
スマイルって今日Aと飯食う約束でもしてたのか?
別クラスなのにどっから仕入れた情報なんだよそれ。
考えなきゃいけないことはたくさんありそうだけど
スマイルの彼女…っていうのは
俺は信じてない。
多分それはぶるーくも同じ。
だってスマイルの性格的に
彼女だろって確実にバレるあの状況で彼女じゃないって言うはずがないからだ。
もし本当に彼女だったならバラした方が後々面倒くさくないし、彼女バレすれば寄ってくる変な女子の対策も取れるしな。
それに一緒にいたのがAだったのなら尚更彼女だなんていうのはあり得ない。
俺は平気で嘘をつく
姫谷さんの様子を横目で見た。
___何がしたいんだ、この人。
俺には到底気持ちが理解できない気がする。
希愛「そうだ。シャケくん。今日一緒に帰ってもいいかな?」
sh「あー…今日はちょっと。」
希愛「え、だめ…?」
sh「すみません」
俺がそう返すと
姫谷さんは、分かりやすく落ち込んだ様子だった。
この間帰りが偶々一緒になっただけだけど
もしかして何か勘違いさせてる可能性でもあんのかなこれ。
そう思うくらいにはグイグイ来られてるように感じた。
__言っとくけど俺、
そんなに良い男じゃないよ。
だって、
優しくなんてできないし、
"『だから…また月曜日から一緒に帰ってくれる?』"
A以上に大事なことなんて、俺には無いんだから。
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ゆー(プロフ) - nsさん» コメントありがとうございます‼︎そう言っていただけて物凄く嬉しいです…‼︎言葉を励みにこれからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月30日 1時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
ns - めっちゃ好きです!!!!1話から一気読みしました!!!頑張ってください!!!陰でこっそり応援させていただきます!!! (2022年10月29日 15時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - kamochan_721さん» コメントありがとうございます‼︎ふぁぁぁめちゃめちゃに嬉しいです…‼︎至らない点沢山あって読みづらいかもですが…その言葉を励みに頑張ります‼︎^^ (2022年10月18日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
kamochan_721(プロフ) - ゆーさんの作品ほんっっとに大好きです、!!!これからも陰ながら応援させて頂きます、、! (2022年10月17日 17時) (レス) @page33 id: d0e0a84e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます‼︎物凄く励みになるお言葉ありがとうございます…!これからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月9日 10時) (レス) @page23 id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2022年8月28日 0時