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「当たり前だろ」



そう微笑んだシャークんはいつもよりかっこよく見えて
胸がドキッと高鳴った気がした。








月曜日。


『行ってきまーす‼︎』



誰もいない家でも元気よく挨拶を済ませるのが私の日常。
今日お母さん帰ってくるから
ご飯作って待ってようかなあ、なんて。
妙に機嫌が良いのはシャークんとの関係が元に戻りそうだから。
正確には、
いつも通りにしても良くなるかもしれないから。


シャークんに
先に学校行くね、とメッセージを飛ばして私は学校へ向かった。



『あっ、希愛ちゃん!』

希愛「Aさん?」



希愛ちゃんに
話したいことがあると言えば荷物を置いて裏庭に出た。

なんだかんだ緊張してる私は
今にも足が震えそうになっていた。



希愛「どうしたの?」

『ごめんっ‼︎』

希愛「え?」

『シャークんのこと、協力するって言ったけど
私………、私もシャークんと一緒に居たいんだ。
引き受けた後に断るなんて最低だよね、本当にごめん』



私は、深く深く頭を下げた。

もしかしたら許してもらえないかもしれない。
そんな最悪なことを考え始めるほど長い沈黙が続いた。



希愛「いいよ」

『え、』

希愛「私もいきなり協力してなんて言ってごめんね
あと、私がシャケくんと話せるようにしてくれてありがとう」

『そんな、私何もできてないよ…‼︎』

希愛「ううん。
Aさんのおかげで漸く話せるようになったんだよ。
それにね、名前も覚えてもらえたんだぁ。」



嬉しそうに目を細める彼女。
その柔らかい表情からは希愛ちゃんがどれだけシャークんのことが好きなのかが伝わってくる

彼女…めちゃめちゃ可愛いし優しいし良い子すぎるんだけど…?

大きな緊張がだんだんと解けていくのがわかった。



希愛「Aさんはシャケくんのこと、好き?」

『……それは、』



わからない。この気持ちがそういうのかどうか。
たぶん私が恋というものを経験したことがないから。



希愛「分からないよね。最初は。」

『え?』

希愛「気持ちわかるよ。私もそうだったもん」

『そういうものなの…?』

希愛「うん。そういうもんだよ。
いつかきっとAさんにもわかると思う」



それじゃあね、と希愛ちゃんは優雅に自身の教室へと戻っていった。



いつかきっと私にもわかる。

この気持ちが、幼馴染としてのものなのかどうか。


でも、なんだか、
_____知るのが少し、怖い気もするんだ。



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作品ジャンル:恋愛
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ゆー(プロフ) - nsさん» コメントありがとうございます‼︎そう言っていただけて物凄く嬉しいです…‼︎言葉を励みにこれからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月30日 1時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
ns - めっちゃ好きです!!!!1話から一気読みしました!!!頑張ってください!!!陰でこっそり応援させていただきます!!! (2022年10月29日 15時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - kamochan_721さん» コメントありがとうございます‼︎ふぁぁぁめちゃめちゃに嬉しいです…‼︎至らない点沢山あって読みづらいかもですが…その言葉を励みに頑張ります‼︎^^ (2022年10月18日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
kamochan_721(プロフ) - ゆーさんの作品ほんっっとに大好きです、!!!これからも陰ながら応援させて頂きます、、! (2022年10月17日 17時) (レス) @page33 id: d0e0a84e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます‼︎物凄く励みになるお言葉ありがとうございます…!これからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月9日 10時) (レス) @page23 id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆー | 作成日時:2022年8月28日 0時

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