幼馴染はムズカシイ。【Shk】

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次の日。



『シャークんー‼︎お待たせ‼︎』



約束してた焼肉の日。
楽しみで楽しみで仕方なかった。

お店につけば早速注文をして
お肉を焼き始め…ようとしたけど



「俺が焼く」



今日はシャークんが焼きたそうにしてるっぽいから任せることにした。

はい、と皿に乗せられたお肉はレアな焼き加減。
何も言ってないのに私がレアが好きなことを知ってるのは多分幼馴染だから。


やっぱり一緒にいるの楽だなあ〜


そう思った。



『この間スマイルくんがね〜』

「へえ」

『そういえばなかむくんがシャークんと謎解き行きたいって言ってたよ』

「あーまあ、そのうち行くか」



最近話せていなかった近況トークに花を咲かせ
御喋りが止まらない。
さらに美味しいお肉を頬張れる幸せ。マジで良い空間だぁ。



「そういえばさ」

『んー？』

「Aって姫谷さんと仲良かったっけ？」

『えっ』



あ…まずい。
希愛ちゃんのことを聞いてくるなんて思わなくて
動揺を隠せなかった。



『えっと、最近仲良くなった…？感じかな!』

「クラス違うのに？」

『あ…っと、それは、たまたま廊下ですれ違って…？』



あーまずい‼︎まずすぎる‼︎
なんでこんなわかりやすい嘘しかつけないの‼︎私は‼︎



「やっぱり、最近変だったのって彼奴の所為か」

『えっ、や、そういうわけじゃ』

「じゃあ他に理由あんの？」

『へ……』



情けない。言葉が見つからなくて。
言い訳のしようもなくて。黙り込んでしまう。



「…俺に嘘つくなよ」

『シャークん、…』

「ちょっと…てか普通にへこむ。」

『えっごめん…っ‼︎』



珍しくシャークんが素直にそんなことを言うもんだから
つい謝ってしまった。
いや謝らなきゃいけないのは当然なんだけど。

勢いよく謝った私を見てシャークんは
まあ良いけどさ、とクスッと笑いながら言った。



「彼奴に協力しろとか言われてんの？」

『っ⁉︎なんでそれを』

「あ、マジでそうなんだ」

『んぇ⁉︎ちょ、引っ掛けたなっ⁉︎』

「引っ掛かる方が悪い」

『なっ、なんだとー⁉︎』



騙された…と思いつつも
シャークんに騙されるなら別に良いかと思う自分がいる。

こうやって笑い合っていられるなら
もう、なんだって良いと思えてしまうんだ。



『でもね、月曜日協力出来ないって断るつもりなの。
きんときくんもその方がいいって言ってくれたし
私も……そうしたいから。

だから…また月曜日から一緒に帰ってくれる？』



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