幼馴染はムズカシイ。【Shk】

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『…だからね、私、頑張ろうと思う…!
幼馴染離れ出来るかなんて分からないけど
でも、出来なきゃ大人になれない気がするんだよね、!』

na「Aちゃん…」

sm「反対だけどな、俺は」

『え、？』

na「へ？スマイル？」

sm「無理して変わろうとしなくていいと思うって意味。
別に幼馴染離れなんていつか出来るだろ。
だから今我慢する必要ないんじゃねえの。」

『我慢…』

sm「誰かの為を思って行動できるのはAの良いところだけどさ、それで苦しんでたら意味ないじゃん。」



スマイルくんの言葉に、返す言葉が見つからなかった。

……そっか。
ずっと希愛ちゃんの為だって思ってたこと、
私………ほんとは、嫌だったんだ。
だから最近すごく生きづらくて、苦しくて。


＿＿今まで通り、シャークんと過ごしたい。

どんな思いよりも、それが一番大きかった。


自分のことだったのに
スマイルくんに言われてはじめて気付いたんだ。



na「俺もさ、Aちゃんには我慢してほしくないかな。
そりゃそういう生き方しなきゃいけない局面もあるかもしれないけど…でも、俺は2人の関係も2人が一緒にいるのも、羨ましいくらい凄い好きなの。
それが無くなってさ、Aちゃんもシャケも暗い顔してたら、俺は嫌だなって思う」

『なかむくん…』



嬉しかった。
私とシャークんの関係を一年の頃から見てきたなかむくんがそう言ってくれたこと。

もちろん今まで何回も私たちが羨ましいって言葉は
聞いてきたけど、
でも、そこまで想ってくれていたなんて思ってなかったから。


2人の優しさに少しだけ、泣きそうになった



『私、シャークんとの焼肉…
行きたいって返事して良いのかなぁ、？』

na「あったりまえじゃん‼︎」

sm「早めに言わないとシャークん拗ねるぞ」



思わずクスッとしてしまいそうなくらい
胸が温かくなって
私は朝閉じた携帯画面を開いて文字を送った。



A行きたい‼︎



行きたかった焼肉。
行けるのが楽しみで、思わず頬が緩む。



sm「やっぱりAはそっちの方がいい」

『え？』

na「うん、こればっかりはスマイルに同意だな〜」

『え、え？なんの話っ？？』



そう聞けば2人して、内緒、だなんてちょっとずるい。

でも、

2人のおかげで

久しぶりに楽しみなことが増えた。



明日…明日かあ。
早く来ないかなあ。



明日が待ち遠しい。



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