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「まぁ…それはお互い様だしな」
『え…あ、うん、そうだもんね…‼︎』
あれ?なんか今、胸がチクッてしたような…?
でも、そうだよね。
こんだけ…何をするにも一緒に居た幼馴染でも
恋人という存在よりは優先度は勿論低いわけで…
いつか私に恋人が出来たら
今みたいにシャークんのこと考えないだろうし、
それはきっと…シャークんに恋人が出来ても、同じで。
って何そんな当たり前のこと今更思ってるんだ私は!
というか…
シャークんはゲームばっかりだし、好きな人とかなかなか出来ないだろうし、好きになってくれる人も居なさそうだなあ〜
「何笑ってんの」
『いやぁ?』
「そんなぶっさいくな顔してっと恋人出来ねーぞ」
『はぁ⁉︎なんと失礼なッ』
「っふ、先に失礼なこと考えてたのそっちだろw」
『んぇ⁉︎なぜバレて⁉︎』
「Aのことなら何でもわかるって」
うぐ………流石は私の幼馴染だ………
シャークんだからといって侮れない。
確かに失礼なこと考えてたけどさー?
でも…………
よく見ると顔も整ってる方だし、髪型も…良い感じだし、
怖そうに見えて全然怖くなくて、寧ろ優しいし、実は面倒見もいいし、意外とビビりだけど絶叫好きだし。
………ちゃんと、男らしいよね、シャークんって。
「今度は何?」
『何でもなーい』
「はぁ?」
きっと何の取り柄も無い私と違って、
案外すぐ彼女とか出来ちゃったりして…
そう思うと少しだけ、寂しくなった
『早く帰ろっ』
「通り道に新しく出来たクレープ屋行かねーの?」
『え‼︎良いの⁉︎』
「食いたいって言ってたしな」
『シャークん〜‼︎君は本当に最高の幼馴染だ〜‼︎』
「はいはいどうも」
何気ないこの日常が
いつ終わるかなんて分からないけど
でも、今こうやってシャークんの隣に居られるのは私だけで、
大切にしていきたいって
そんな当たり前のことを改めて胸に刻み込んだ
『うんま〜‼︎』
「良かったな」
『シャークんほんとに頼まなくて良かったの?』
「甘いのそんなだって知ってるだろ」
『ん〜知ってるけど…』
こんなに美味しいのに。
しかも出来たばかりのお店だから、買うのに結構並んだのに。
絶対勿体無い…‼︎
そう思った私は良し!と一呼吸置いた後に
クレープをシャークんに向けて差し出した
「え?」
『一口どうですか』
「はッ?」
差し出されたクレープと私を交互に見やるシャークんはかなり驚いている様子で。
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ゆー(プロフ) - nsさん» コメントありがとうございます‼︎そう言っていただけて物凄く嬉しいです…‼︎言葉を励みにこれからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月30日 1時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
ns - めっちゃ好きです!!!!1話から一気読みしました!!!頑張ってください!!!陰でこっそり応援させていただきます!!! (2022年10月29日 15時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - kamochan_721さん» コメントありがとうございます‼︎ふぁぁぁめちゃめちゃに嬉しいです…‼︎至らない点沢山あって読みづらいかもですが…その言葉を励みに頑張ります‼︎^^ (2022年10月18日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
kamochan_721(プロフ) - ゆーさんの作品ほんっっとに大好きです、!!!これからも陰ながら応援させて頂きます、、! (2022年10月17日 17時) (レス) @page33 id: d0e0a84e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます‼︎物凄く励みになるお言葉ありがとうございます…!これからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月9日 10時) (レス) @page23 id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2022年8月28日 0時