28-shk side- ページ29
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あの後普通にHRが始まり、話は出来なかった
その代わり、昼休みに一緒に飯を食うことになった。
kn「なに、なんかあったの?」
いるメンバーは俺とぶるーくときんとき。
この間一緒にカラオケに行ったメンバーだ。
まあ、カラオケの時に
きんときにもちょっとだけ事情を話したんだよな。実は。
だから俺が幼馴染を好きだってことを知ってる人のひとり。
そういえばきんときはまだAの名前知らないよな
そう思って一から説明しようとすると
きんときが口を開く。
kn「あ、そういえば朝Aちゃんに会ったよ」
「え」
kn「可愛い子だね、シャケの幼馴染」
「………とんなよ。」
kn「取らないよw」
きんときはそう言うけど
ぶっちゃけ好きになるかならないかなんて自分で操作出来るもんじゃないからな。わかんねえんだよ、そういうの。
つか、なんだ、もう自己紹介済みかよ。
朝ってことはAが職員室に向かった時とかか…?
br「もしかしてシャークんちょっと余裕無くなっちゃったんじゃない?」
急に飛んできたそのぶるーくの一言がやけに腑に落ちる。
直近のAの様子と
スマイルの積極的な行動。
俺の知らない物事が増えていってること。
幼馴染だからってずっと一緒にいられるわけじゃないこと。
それらから一気に押し寄せられた不安が
今の俺を取り巻いていて
結果的に余裕が無いに繋がってる…多分そんな感じなんだ。
「あー………。俺アイツになんかしたのかな」
自分の口から溢れた言葉は思ってたよりも弱いものだった。
ダサいな俺、なんて自己評価をすれば余計に溜息が出る。
br「なんで?」
「アイツの様子がおかしいんだよな。
昨日だって帰り教室来なかったし、今日も朝1人で登校するし、連絡もすぐ返さないし。」
kn「偶々が重なっちゃっただけとかじゃなくて?」
「そうだったら良いんだけどさ。
でも今までこんな事一回も無かったのに変だろ。
しかもなんか俺と話す時すげぇ目泳いでるし、なんか常に考え事してるっつーか」
br「なるほどね〜。
だから自分なんかしちゃったかも〜ってことね」
「そう」
br「仮にそうだとしてさ、心当たりあるの?」
「………ない。」
br「ないんかーい」
「うん。マジでない」
俺はどんだけ過去を思い出しても、
そのありったけの記憶を思い返しても、
思い当たることなんて何も無かった。
原因は一体なんなんだろうか。
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ゆー(プロフ) - nsさん» コメントありがとうございます‼︎そう言っていただけて物凄く嬉しいです…‼︎言葉を励みにこれからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月30日 1時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
ns - めっちゃ好きです!!!!1話から一気読みしました!!!頑張ってください!!!陰でこっそり応援させていただきます!!! (2022年10月29日 15時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - kamochan_721さん» コメントありがとうございます‼︎ふぁぁぁめちゃめちゃに嬉しいです…‼︎至らない点沢山あって読みづらいかもですが…その言葉を励みに頑張ります‼︎^^ (2022年10月18日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
kamochan_721(プロフ) - ゆーさんの作品ほんっっとに大好きです、!!!これからも陰ながら応援させて頂きます、、! (2022年10月17日 17時) (レス) @page33 id: d0e0a84e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます‼︎物凄く励みになるお言葉ありがとうございます…!これからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月9日 10時) (レス) @page23 id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2022年8月28日 0時