14-shk side- ページ14
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なかむの言葉はぐさぐさと俺の胸を突き刺してきた。
スマイルそんな笑ってたの?
あんなってどのくらいだよ?
俺がその場に居ればそれくらい分かったことなのに。
同じクラスだったら、
こんなに嫌な想像ばかりしないで済んだのに。
sm「別にそんな笑ってないけど」
na「いや笑ってたじゃん!w」
「そんな言うほどだったのか、何したんだよAw」
『え?あれ、何したっけ………?』
俺がこんなにも平常心を装ってるってのに、
肝心の答えにすら辿りつけやしない。
あー、くそ。
誰だよ俺とAを別のクラスにした奴。ふざけんな。
別々でも登下校一緒だし幼馴染っていう縁は切れることないし大丈夫だろ、なんて一瞬でも思った過去の俺を殴りたい気分だ。
全然大丈夫じゃねぇし。
寧ろ俺の知らないAが増えていくだけじゃねえか。こんなの。
俺は募る苛々を抑えながら、
食べ物を口に運ぶことしか出来ない。
少しするとAが思い出したように、あっ‼︎と声を上げた。
『そうだ思い出した‼︎
スマイルくんに話しかけたのはシャークんが変な奴って言ってたからで…っていうのを
包み隠さず全部言っちゃったんだった………』
そしたら何でか分かんなかったけどスマイルくんが笑って…とAは言う。
Aの言葉を聞き終わると同時に
スマイルが、ふ、と鼻で小さく笑った。
その様子に俺はなんとなく、察してしまった。
あー。なるほどな。そういうことか。
確証は無い。
けど、Aを見るスマイルの表情は明らかに柔らかくて、
好きになるのも時間の問題だと言われているような気がした。
na「Aちゃん可愛いねw」
『いやいや‼︎これはそんな事ないでしょ⁉︎』
「馬鹿なだけだろw」
『そうそう馬鹿なだけ…っておーい‼︎
シャークんしれっと悪口言うな⁉︎』
「事実だしなw」
na「でも俺Aちゃんの馬鹿っぽいとこ好きだよ?」
「は?」
『んぇ…?』
na「ね、スマイルだってそう思うでしょ?」
sm「…まあ。嫌いになれない性格してるとは思う」
『ちょ、2人してやめてよッ⁉︎
なんか恥ずかしいじゃんそんな事言われたらっ…‼︎
ほ、ほら、シャークんもなんか言って⁉︎』
「言っとくけどコイツ、ダチョウより頭悪いよ」
『はい⁉︎』
ここで俺も2人に乗っかって肯定出来たらどんだけ心が楽だったか。
拗らせすぎてるこの想いは、
結局、俺を臆病にするだけでしかなかった。
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ゆー(プロフ) - nsさん» コメントありがとうございます‼︎そう言っていただけて物凄く嬉しいです…‼︎言葉を励みにこれからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月30日 1時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
ns - めっちゃ好きです!!!!1話から一気読みしました!!!頑張ってください!!!陰でこっそり応援させていただきます!!! (2022年10月29日 15時) (レス) @page46 id: 8156faff94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - kamochan_721さん» コメントありがとうございます‼︎ふぁぁぁめちゃめちゃに嬉しいです…‼︎至らない点沢山あって読みづらいかもですが…その言葉を励みに頑張ります‼︎^^ (2022年10月18日 2時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
kamochan_721(プロフ) - ゆーさんの作品ほんっっとに大好きです、!!!これからも陰ながら応援させて頂きます、、! (2022年10月17日 17時) (レス) @page33 id: d0e0a84e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます‼︎物凄く励みになるお言葉ありがとうございます…!これからも頑張ります‼︎^^ (2022年10月9日 10時) (レス) @page23 id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2022年8月28日 0時