幼馴染はムズカシイ。【Shk】

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春。

私は高校2年生になった



『うわあああ⁉︎
ちょっと馬鹿シャケ!起こしてって言ったじゃんか〜⁉︎』

「いやちゃんと時間通りに連絡入れたけど」

『通知オフなんですが⁉︎』

「それはお前が悪い」

『うう…そうだけどさぁ〜⁉︎』

「ほら、早く行くぞ。遅刻する」

『はーい』



彼、幼馴染のシャークんとはいつも登下校を共にする。
まあ所謂腐れ縁ってやつ？

高校生にもなって、幼馴染らしい幼馴染で居られるのも
大概だけど、居心地の良すぎるこの関係に
私自身も悪くないなあ〜なんて思ってる



『シャークん…なんか…背伸びた？』

「あー…？わかんねぇ」

『絶対伸びたよ〜‼︎良かったじゃん‼︎』

「お前は小さいままだよな」

『はっ⁉︎そんな事ないし!』



私の先を歩くシャークんは、
昔よりもだいぶ身長が伸びて、肩幅も広くなってる。
一緒にいすぎて変化には気づきにくいけど、
こうやってふとした時によく、気付いたりするんだよね

私たちは急足で学校につけばそれぞれのクラスへ入っていった。

1年は同じクラスだったけど
2年でシャークんとは離れ離れ。

何となく、同じ教室に居ないことに寂しさを感じながらも
私は席に着く。



na「Aちゃんってほんとシャケと仲良いよね」



突然、隣の席のなかむくんにそう言われた。
確かに仲はそれなりに…ていうかかなり良いとは思うけど。



『幼馴染だしね〜そんなもんだよ〜』

na「そんなもんかあ」



なかむくんは、良いなあ幼馴染って、と身体を伸ばしながら言った。



『なかむくんには幼馴染必要無くない？？』

na「えぇ？なんで？」

『だって、みんなと仲良いじゃん!
なかむくんは気さくだし話し易いし‼︎』



それは一年生の時から思ってたこと。
なかむくんは男子とも女子ともよく話してるイメージがあるし、何よりクラスの人気者。
幼馴染とだけ仲が良い私からすれば、羨ましいくらいだ。

んーでも、となかむくんは言葉を続ける。



na「シャケ見てると良いなあって思っちゃうよね」

『まぁシャークん仲良い人あんまいないしね…w』

na「あぁいやそれもそうだけど…そうじゃなくてさ、」

『ん？そうじゃなくて？』

na「……やっぱなんでもない!」

『えぇ？何それ〜!』



なかむくんが何を言いたかったのかは結局分からないままだったけど、何だったんだろ？

…そういや、
シャークんは今のクラスで話せる人…いるのかな、大丈夫なのかな、なんて思ったり。



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