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A「きりやん、私ね」
さっききりやんが説明してくれたように、今度は私がこの国に来てからの事を話した。
ワイテ王国に来て、ぶるーくとしゃけに会えた事、それから私の婚約相手がぶるーくだった事も。
そして、
私が神様の器に選ばれていることも＿＿＿＿。
私の話を聞いたきりやんは凄く驚いた様子だった。
ぶるーくとシャークん、元気？って、二人と一緒にいる時には見せない表情と声色で問う所も、きりやんらしさが出ていて私はなんだか懐かしく、嬉しくなる。
二人は元気だということを伝えれば
きりやんはホッとするような仕草をする。
昔から本当に、仲間想いなんだよね。きりやんは。
kr「ところでさ」
ある程度話したところで、きりやんが切り出す。
kr「Aは何でここにいんの？」
A「あ、えっと、」
私は勝手に城下町を抜け出した事と、テッドくんと妹のトアちゃんのことについてきりやんに話した。
今はもう、夕方。
そろそろぶるーくやしゃけが私がいないことに不審に思っても可笑しくはないだろう。
帰らないといけない。
だけど、
きりやんに会えたし、
それになかむやきんときが近くにいるなら、私は意地でも会いたいと思ってしまうんだ。
kr「Aさ」
A「ん？」
kr「ほんとに神様の器…なんだよね」
A「…そうみたい。」
私の言葉を聞けば、きりやんはグッと何かを抑えたような、そんな表情をしていた。
私に神様の器の話を最初にしたのはきりやんだったけれど、彼も私と同じように、本当にそうなのか、100%信じきれていなかったのだろう。
まぁ伝説の話だし、
やっぱり信じきれない部分は、正直今もある。
kr「…ごめん」
A「えっ、きりやんっ？」
ごめん、と一言だけ言うと更に私に近付き、私の手を握り締めた。
震えるきりやんの手は思いっきり力が篭ってるように見えるけれど、私には何の感覚も無かった。
あれ…………
いま、握られているのは両手………。
感覚が無かったのは確か＿＿＿＿＿＿。
そこまで考えて気付く。
先程トアちゃんを治した時に力を使った為、感覚があったもう片手が代償になってしまったのだと。
kr「…」
きりやんは握り締めて黙り込んだままだ。
私は何がしたいのかよくわからず、どうしたの？と聞く。
kr「…俺今、結構強く握ってるんだけど」
痛くないの？
そう言うきりやんは眉毛を顰め、
とても悲しそうな表情をしていた。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
