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ぶるーくとしゃけと一緒に過ごしてわかったんだ。
国は国でもっと大きなものを見ているんだって。
現に殺伐としているこの時代でも
頻繁に戦争が起きていないのは国のおかげ。
ぶるーくもしゃけも、
少しでも状況が良くなるように動いてくれている。
それは、その地位にある人しかできない事だ。
だったら私は、
国の対処が行き届かない小さな命を、
救いたいと思った。
A「テッドくん、私にトアちゃんを任せて貰っていいかな」
私の言葉にテッドくんは顔を顰めた。
急にそんなこと言われてもって感じだよね…。
A「大丈夫。私、回復の魔法が使えるの」
絶対治すから、と笑顔を向けると
テッドくんは少し泣きそうな表情で、お願いします、と頭を下げた。
それからテッドくんは家を出た。
今は私とトアちゃんの二人きり。
A「トアちゃん。いま、治すからね」
私はそう語りかけると、目を閉じた。
魔力の流れを感じとって、
一点に集中させて、
イメージを具現化する。
光の粒子と閃光。
だいぶこの力にも慣れてきたのか
発動するまでの時間が早まった気がした。
私は外にいるテッドくんを呼び、
もう少しで目を覚ますと思うという事を伝えた。
トアちゃんの浅かった呼吸は深くなり、
少しした後、ゆっくりと瞼を開け、テッドくんを視界に捉える。
トア「…おにい、ちゃん…？」
テッド「トアっ、良かった…」
優しくトアちゃんを抱き締めるテッドくん。
その様子から、本当に良かった、と私も安堵した。
そして、
知らない人がいると
目覚めたばかりのトアちゃんも驚くと思ったから、私は静かに外に出た。
いつの間にか、辺りは夕陽のオレンジの光に照らされていた。
人も少なく、殺風景のこの村。
畑も枯れていて、水も十分に足りていないようだった。
本当に酷い状態である。
私は何か役に立たないかと、近くを探索しに行く。
村の周辺には
平原と山岳があった。
A「山岳だったら…滝とかあったりしないかな」
運良くあれば良いんだけれど。
そんな事を思いながら山岳の方へと向かう。
道は入り組んでいて
村の人が通った形跡もなさそうだった。
まぁ普通はこんなところ行こうって思わないと思うけれど。
暫く探索していると
背後から人の気配を感じた。
A「誰っ？！」
バッと後ろを振り向いたけれど、
物陰で姿すら見えない。
だけど明らかにそれはこちらに近づいてきた。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
