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暫く続く沈黙を破ったのは私だ。
A「ねぇ、神様の器は普通に暮らしてるだけでいいのかな？」
sh「…え」
A「ほら、花嫁修業的な…？」
sh「どんなイメージなんだよw」
そう。
器である事が確定したとて、今私はワイテ王国で普通に暮らしているだけだ。
神様の器が何をしたら良いかなんて、
自分じゃわからないし、
第一王子の側近として仕えてるしゃけなら、なんでも知ってそうだからと思って聞いてみた。
けれど、しゃけは笑ってるし、
私がイメージしてたものと少し違うのかな…？
sh「まぁ、本当は各地の祭壇回って魔力の根源を復旧させなきゃいけないらしいけど」
A「祭壇？根源？復旧…？」
しゃけの言葉に私は？を浮かべるばかりだったが、すぐに説明してくれた。
神様の器には特殊な力"治癒能力"が使える為、
今乱れが生じているという
この世界において重要な魔力の根源を修復するという役割を担っているらしい。
この魔力の根源は、治癒能力でのみ修復が可能で、
これをしないと
世界中の魔力は乱れ、人に悪影響を及ぼしたり魔力を使う事自体が危険になってしまう恐れがあるというのだ。
つまり、それは＿＿＿＿＿＿
A「今すぐ祭壇行かなきゃやばくないっ？」
私はくるりと体を回転させ、急いで扉に向かう。
いや、
向かおうとした。
だけど、体は前に進まなかった。
なんで？と思って振り返ると
しゃけが私の右手を掴んでいたのだ。
右手の感覚がない私は
それに気付くわけもなく、
アッと手を引いた瞬間、
グローブだけがしゃけの手元に残る。
A「ッ！」
見られる、と思った私は
バッと自身の背中に手を隠したが、遅かった。
鋭い洞察力を持つしゃけは
見逃すわけもなく＿＿＿＿＿
右腕を掴まれ、
しゃけが私の傷ついた右手をマジマジと見る。
sh「…これ、どうした」
いつもより遥かに低く聞こえたその声は
怒ってる時のしゃけの声だ。
A「あ…えと、イライラしちゃって、ぶつけました………」
まぁ、あながち間違いではない。
そう言い聞かせながら、私は心配かけないようにと言葉を続けた。
A「あ！でも、全然痛くないから、平気だよ！」
それが、
一番言ってはいけない言葉だったと
知らずに＿＿＿＿＿＿。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
