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sh「A？どうした？」
A「あ、えっと、聞きたいことがあって」
私は部屋から持ってきたグローブを手に纏い、先程付けてしまった傷を隠している。
なるべく意識しないように、触らないように。
そんな事を思いながらしゃけと話す。
A「えっと、伝説の神様の器について、教えて欲しいんだけど…」
sh「え」
A「だめ…かな？」
sh「あー…いや、いいよ」
で、何が聞きたい？と真っ直ぐこちらを見るしゃけ。
いざそう言われると、
なんだか言葉が出てこなかった。
私は何を質問すれば良い？
その伝説は本物か？
今もあるのか？
器に選ばれるのは1人？
器になる基準は？
器ってそもそもなに？
神様は一体誰なの？
うーん………難しい。
そう思い右手にそっと触れる。
この右手が感覚を失ったのは
伝説にある器が代償を払うっていうのと、近しいものがある。
実際小指の感覚がなくなった時、きりやんにその話をされたから尚更そうとしか思えない。
世界に1人、
治癒能力を持つ少女が器となり、
世界に平和を齎す。
私が治癒能力を使えるということは
他の人は使えない、或いは持ち合わせていない、ということ。
そして私自身に起こっている事が
伝説にある器の話と一致する時点で
もうこれしかないだろうと思う。
A「私は……神様の器なの？」
そう聞けば
しゃけはだんまりを決め込んでしまった。
目を背け、きっと何かを考えているであろうその表情は眉毛を顰めている。
そんなしゃけの様子を見て
今まで半信半疑であった器について答えが出た。
私は本当に、器なんだ＿＿＿＿＿＿。
きりやんと伝説の話をした時
なんとなく、私が器の人と同じ感じというのはわかっていた。
だけど、本当にそうなのか
そういう気持ちがやっぱり強くて
100%信じていたと言えば嘘になる。
でも、今、漸く
その思考に終止符が打たれたのだ。
A「私は………器なんだね、…」
sh「…っ、」
私がそう呟けば
しゃけは苦しそうに私を見た。
きっと何かを言おうとしたんだと思うけれど
しゃけから発される言葉はなく
ただただ静かな空間がその場を支配した。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
