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"婚約する予定だったんだよね？"
聞こうと思ったけど、
聞けなかった。
sh「なんだよ」
A「あ、ううん、なんでもない」
婚約。
その話を聞いて、
どうしたらいいか苦しいくらい悩むことを
私は知ってる。
ルナはしゃけの希望で婚約が破棄されたと言っていた。
つまり、
今の私とは違う決断を、しゃけはしたんだ。
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sh「…Aはさ、婚約どうすんの？」
A「どうするも何も…するって決めたから、ここにいるんだよ」
sh「…ほんと、馬鹿だな。」
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今思えば、
あの時のしゃけは、
私の苦しみを理解していて、
尚且つ、私が本心とは違う決断をしたことに、
その苦しさを少しでも和らげようとしてくれていたのかもしれない。
だけど、
本心で決断したしゃけと
偽りで決断した私、
どちらも間違いではないんだと思う。
それぞれ違う条件と状況があって
沢山悩んだ結果出した答えだったのだから。
＊
次の日。
私は支度をしていた。
そう、今日はルナのご自宅へ遊びに行くのだ。
ルナは昨日の貴族パーティーで仲良くなった
ワイテ王国の御令嬢であり、
しゃけの元婚約者であり、
しゃけに想いを寄せている女の子。
私は教えて貰った住所まで足を運ぶ。
道中、ルナが好きだと言っていた有名なクッキー屋さんに寄り、詰め合わせセットも購入した。
準備は万端だ。
A「わぁ、まじか…」
ルナの自宅だと思われるところまで行くと、
そこには大きな門と、
隙間から見える広い庭が目に入る。
広すぎる。
お伽話に出てきそうなくらい立派な豪邸だ。
私が門前まで行き、しばらくすると
ルナが門を開けてくれた。
魔力で訪問者を察知できるらしい。
さすが、お金持ちの国だ。
ルナ「A、来てくれてありがとう」
A「ううん、こちらこそ、誘ってくれてありがとう」
ルナ「ふふ、何もないとこだけどね」
少し苦笑いを浮かべるルナだったが、
"何もない"ようには私には見えなかった。
むしろ、家の中を歩くだけで冒険だ。
元々病弱だったけど、
好奇心に溢れている幼少期だった私にとっては
わくわくでしかなかった。
ルナ「お家、案内しよっか」
周りをキラキラした目で見渡す私を見て
ルナがそう言ってくれた。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
