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振り返ると、
そこにはスマイルの姿があった。
A「スマイル……、ごめんわたし、」
14歳の誕生日を思い出す。
私の力のせいで、今度は傷をつけてしまうかもしれない。
コントロール出来ない私と一緒にいたら、絶対にだめだ………
急いでその場から逃げようとする。
sm「なんで…
なんで……俺のこと避けんの？」
A「えっ…」
スマイルの悲しそうな表情とは裏腹に
掴まれた腕に力が込められる。
＿＿ああ、心配かけてる、私。
スマイルは昔からそう。
不器用で、素直に気持ち言えない分
周りの気持ちを察する事はできて
私が一人で抱え込もうとしてるの、
気づいてくれる。
14歳の誕生日の時も、
俺らの事はいいから抱え込むなって
なかむと一緒に怒ってくれたっけ…
A「スマイル……手…っ」
sm「…っ、ごめん」
掴まれたところがあつい。
でもそれ以上に、
スマイルに心配かけてる事に胸が痛む。
sm「今夜、あの場所で待ってる。
Aの誕生祝いやるから。
だから、来て欲しい」
真っ直ぐ私を見て伝えてくれるスマイルは
誰が見てもカッコいいっていうだろう。
彼は国の調合研究員の一員の証に
白いローブを身にまとっている。
ほんと、王子様みたいだ。
sm「＿＿＿って、Nakamuが。」
A「え？」
sm「…だから、日付変わる時間帯にあの場所で集合ってNakamuが！」
え？と聞き返した私に、
聞き取りやすく話してくれるスマイル。
ていうか、なかむ"が"ってめちゃめちゃ強調してる…。
A「ふふっ。ありがと、スマイルっ」
私の返事に、彼は少しだけ照れた様子だった。
そして、私も、
さっきまではあんなに一緒にいちゃいけないって思ったのに、
ちょっと話すだけで、
やっぱり嬉しいし楽しい。
なかむにも…早く会いたいな。
＊
時刻はまもなく約束の時間まで迫っていた。
スマイルの言っていた"あの場所"とは、
6年前、ぶるーくとしゃけに会うために集まった場所の事だろう。
あそこは、城下町と隣町と国境の3点からちょうど中心の位置にある
私達にとって基地のような隠れ家のような場所だ。
［23:20］
そろそろ行かなくちゃ。
私は出掛ける支度を済ませ、家を出た。
城下町を出ると、
当たり前だがもう周りは真っ暗だった。
道の分岐点に灯りがたまにあるくらい
こんな時間に外に出るのはいつぶりだろうか。
そんなことを思いながら歩みを進めた。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
