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私の涙を拭うスマイルの手は
優しく、あたたかかった。
A「ありがとう、スマイル…」
sm「…決まったのか？」
A「ううん、まだ、でも…」
"何とかなりそう。"
＊
-スマイル side-
na「スマイル！おいスマイル！」
sm「なんだよ」
na「Aがワイテ王国に行ったって！」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀと騒がしく俺の家の部屋に入ってきたNakamu。
ったく、人ん家だぞ。
俺はその言葉を飲み込み、Nakamuに
知ってるよ、と言う。
俺の言葉を聞いたNakamuは
目を見開いて驚いた顔をした。
na「…知ってたのか？」
sm「国王に言われたらしい。婚約してこいって。」
俺の言い方には多少語弊があるが
まぁ大体あってるし、いいだろうと思う。
ﾄﾞﾀﾝｯ‼︎
sm「…っ、痛えな」
Nakamuは俺の胸ぐらを掴んだと思えば
壁に押さえ付けた。
＿＿＿＿＿その手は、震えているようだった。
na「スマイル…おまえ…止めなかったのかよ……」
Nakamuは今にも消えそうな声でそう言った。
Nakamuが俺に怒りをぶつけるのは、わかる。
逆の立場だったら俺だってそうしていただろう。
sm「………止めたよ。」
そう、
俺は止めた、つもりだった。
はじめ、婚約と聞いた時は耳を疑った。
確かにAは16になったし、婚約どころか結婚も可能な歳だ。
でも、
A自身は嫁ぐ事に迷いがあると言っていたし、
この国が好きなことや、
俺たちのことを想っていることも伝えてくれた。
だから、俺は
行くなって言ったんだ。
迷うくらいなら
行かないほうがいい。
だけど、Aは
行く、という決断をした。
俺はそれを耳にした時、何とかできるなんて思わなかった。
それがAの考えた"答え"だし、
何より、あいつは、頑固だから。
Aが決めた事なら、尊重したいと思った。
＿＿＿＿＿いや。
違うな。
本当は今すぐにでもワイテ王国に行って
連れ戻したいくらいなんだ。
だって、あいつは
凄く泣き虫で
抱え込みやすくて
他人の事ばかり優先して
騙されやすくて
いつも無理をする。
sm「…本当に、後悔ばかりだよ、」
あいつには俺らが居ないと、って思ってた。
だけど、
本当はもう、そこから違ったんだ。
俺が、あいつに居て欲しい。
俺は、Aが
好きなんだ＿＿＿＿＿＿。
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
