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えっ…？
どういうこと？？？
ポーションを受け取った右手の
小指だけ、感覚がなかったのだ。
kr「A？小指、どうかしたの？」
感覚がないことに戸惑い、小指を押したり握ったりしていた私にきりやんが問う。
私は言えば、心配をかけるかもしれない、と
すぐに言い出すことはできなかった。
kr「もしかして…小指…」
A「……」
私は小さく頷いた。
それを見たきりやんは、
kr「ごめん、嘘ついた」
A「え？！？！」
kr「そうしないと話してくれないと思って」
＿＿＿＿＿やられた。
気づかれていないなら黙っておこうと思ったのに。
でも、
Aの事だからまた心配かけるとか考えてたんでしょ？
と、きりやんに図星をつかれ、何も言えなくなる。
A「私ってそんなにわかりやすいのかな…？」
kr「…Aが鈍感なだけ」
そう言うきりやんは、
いつも以上に優しい声をしていた。
私は、きりやんにだけ、
右手の小指の感覚がないことを言った。
きりやんは驚いた様子だった。
そして、少し考える仕草を見せた後、
口を開いた。
kr「この世界の伝説って聞いた事ある？」
"伝説"
この世界に住んでいる人は誰もが聞いた事あるであろう有名な話だ。
百年に1人の少女が神の器となって
世界を永遠に幸せで溢れさせる
そんな夢のような話。
A「その伝説がどうかしたの？」
kr「…百年に1人しかいない
神の器になれる存在には、
共通してある力が使えたみたいなんだ。
それが"治癒能力"
Aと同じ力だよ。」
A「私と、同じ……」
伝説の、神様の器となれる少女が
私と同じ力を持っていた。
それは、今まで器になった人達、
みんなが持っていた力。
そして治癒能力は、世界に一つ。
治癒能力者が死んでしまえば、
また新たな治癒能力者が産まれる。
この世界はそう出来ているのだ。
kr「器に選ばれた少女は、
完璧な器となるために
代償を支払っていかなければならない
それがなんなのか、
俺はわかんないんだけどさ」
なんとなく、きりやんの言っている事がわかった。
つまり、私は神様の器に選ばれていて、
その証拠に、
治癒能力を使えば、代償として、何かを失っている。
今回は、右手の小指の感覚、というわけだ。
A「きりやん…この事、みんなには言わないで」
kr「いやでも…」
A「お願い」
kr「…わかった」
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璃音(プロフ) - 初コメ失礼します…！knさんに1票お願いします！ (2021年8月31日 17時) (
レス) id: 5b6ab789a5 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 間違って2回押してしまいました。すみません (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - smさん推しなのでsmさんに1票入れます (2021年8月30日 22時) (レス) id: c28a720460 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 良ければsmさんが良いのでsmさんに入れさせて頂きます (2021年8月30日 21時) (レス) id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2021年6月10日 21時
