温かくて冷たくて (ページ13)

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情報交換　深澤side ページ13

「「「カンパーイ！！！」」」

久しぶりに阿部ちゃんと照と時間が合った俺は、2人を誘い、行きつけの居酒屋に飲みに来ていた。

「いやー、久しぶりだね。」

「まあ、ここ最近はみんな忙しかったからね。」

「じゃあ、情報交換といきますか。」

俺らが集まる理由は、単純に3人でいると楽しいからってわけではない。

もちろんそれもあるけど、メインは高地についての情報交換だ。

カウンセラー、養護教諭、担任、偶然にも大学の同級生である俺らが全員高地と関わりを持った。

せっかくだからこのチャンスを生かそうと、定期的に集まっては情報交換をしている。

「俺から見ると、ちょっと焦ってんじゃないかなって思ってる。樹が高地からちょっときつい質問されてて、樹のフォローはしたけど正直あいつも気になってんじゃないかな。」

「なるほどね。俺もそれは思ってた。この前のカウンセリングもちょっといろいろあって取り乱しちゃったから、注意は必要かもね。とりあえずは落ち着いたけど、根本的には何も解決してないし。」

「そっか。あいつ、俺とはあまり話してくれないからなぁ。大我とも最近はゆっくり話す時間なかったし。」

「でもカウンセリングをしてる感じだと注意は必要だけど、とりあえず中学生の時みたいなことは起きないと思う。強くなってるのは確かだよ。」

とりあえずなるべく目を離さないようにしようということで話が落ち着いた。