異能者たちの学園１章【オリジナル】 (ページ7)

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第六話ページ7

目が覚めると…

夜｢…ん？｣

何故か生徒会長が居る。

寐｢猫…虐めないでくれる？｣

何処をどう見たらそうなるか意味不明な解釈をする。

夜｢違う…｣

飼い主らしい生徒会長に誤解だと伝える。

ルリは俺に引っ付いてなかなか離れない。

寐｢いい加減にしなさい！それは私の猫よ！｣

しかし…離れないものは離れないので怒られても困る。

夜｢でも…離れないんだ…｣

そんな俺の言い分を聞かずに彼女は怒りに震える。

いきなり、大きく足を振り上げると勢いをつけて俺の腹部に振り下ろす。

夜｢……っ!?｣

いきなり過ぎて回避は遅れるものの猫を庇いながら受け身をする。

こいつ猫ごと殺す気か!?

彼女の目には怒りの業火と蹴りには殺意がこもっていた。

いつの間にやら、もう1人旧校舎には人が増えている。

それを見た生徒会長は殺気がますます高まっており、それは俺に向けられる。

寐｢猫返しなさいっ!!!!｣

終いには氷で武器まで造形して来た。

振り下ろされた鎌が顔にかする。

夜｢…っ!｣

頬から血が滲み出る。

夜｢とってない……｣

弁解しても聞く耳持たずで鎌を振り回す篠波。

結｢……ｸｯｸｯ｣

それを楽しそうに腹を抱えて笑う執事服の男。

やっとの事ルリが俺から離れる。

結｢お嬢様手荒ー｣

執事服の男は笑いながら声を震わせて言った。

夜｢生徒会長の裏の顔だな…ボソッ｣

折角いい場所を見つけたと思ったがボツになった。

俺は薄暗い方の道を使って闇に紛れるようにその場を立ち去った。