異能者たちの学園 １章【オリジナル】

第三十五話 ページ36

悠太が出ていったあと、結羽が、

結｢あーとうとう、気に入られたようですねー(笑)｣

お腹を抱えて笑いながら言った。

寐｢………うざ｣

結｢あ、そろそろ生徒会執行部の会議ですよ。｣

寐｢…わかってるわよ。｣

会議室に行き、扉を開ける。

全員揃って、席に座っていたので、どうやら私が最後だったらしい。

寐｢…それでは、｣

始めようかと思えば、席が空いている所が１ヶ所あるし。

寐｢…そこの席は誰？｣

聞くと、

女１｢えーっと、佐々倉紗希ちゃんです。｣

寐｢…また遅れたのね｣

佐々倉紗希(ささくら さき)。
生徒会執行部でありながら会議には必ず遅れたり、朝会の時に遅刻したり、など。
すぐにこけたり、荷物を忘れたりなど。
一言で言えば、ドジっ子、という。

ガチャ

紗｢す、すいません！わ、私、会議室が何処にあるか迷っちゃって！ああ！生徒会長！申し訳ございません！｣

寐｢…もういいから、座りなさい。｣

半ば飽きれ気味に言うと、顔をパアッと煌めかせながら座った。

あんな子が、ランク３のトップだとは思えないわ…………｡

第三十六話→←第三十四話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す