第三十話 ページ31
目が覚めると真夜中だった。
夜「ヤバイ…寝過ごした…」
本来なら夕方を少し過ぎたぐらいに目を覚まして寮に戻るはずだったのだが…。
夜中は戸締りもされているだろうし完結に言えば閉め出しをくらったようなものだった。
学園指定のシャツ制服、普通の人と違うと言えばその間にパーカーを着込んでいるていどだ。
しかし…このパーカーは薄手なので防寒には全くおいて役立ちそうにない。
春とはいえ夜中は結構な寒さであった。
困り果てていて適当に中庭の辺りをぶらついていると…。
悠「まさか長いなら、聞かないという選択にでるとは…」
訳のわからない独り言を呟くやく人間がいた。
夜「…………」
俺はなんとなく見なかったことにして気配を消して立ち去ろうとすると…。
悠「ちょっと待って…!!」
何故か気づかれて引き止められた。
夜「……なんですか」
あまり関わりたくないな…と思ったけど無視は失礼かと思って返事はする。
悠「キミここの生徒だよね」
夜「…はい」
悠「影縫 夜鷹って知ってる?俺、そいつを殺さないといけないんだけどさ」
いきなり自分の名前と殺す発言をする男。
どう考えても危険人物だな。
夜「…さあ、知りませんね。俺、眠たいのでさようなら」
本当は全然眠たくないし、影縫 夜鷹は自分の事だけど俺は早歩きで寮に戻った。
やはり寮は鍵が掛かっており、あまりしたく無かったけど闇で鍵を造形して開けた。
それで気配を消しながら誰にもバレずに自室に入ると寝れないので本を読んだ。
能力上仕方ないが体質とは厄介だ。
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作者名:シア@卯月 雛菊余接 | 作成日時:2014年3月21日 22時