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第二十四話 ページ25

最近部活動の数が減った。

生徒会の取り決まりで同好会等は取り潰しになった事が原因らしい。

夜「…で?だから、また俺に仕事を頼みに来たんですか?」

霧「うん、ゴミの始末を夜鷹くんに頼みたくってね」

おおかた取り潰し反対運動を起こして退学処分になった生徒のことであろう。

普通は退学=学園から出ていき家族の元へと思われるだろう。

しかし…ここでは違う、退学=処分だ。

なぜならここの事は外には秘密だからだ。

だいたいここの卒業生はこの学園の先生になったり、などこの学園に関する仕事に就くとか。

そして秘密を漏らしたものは理事長により断裁だとかね。

全て霧搭が俺に話してくれたことだ。

ついでに奴も断裁されとけばいいのに…。

夜「また、失敗したんですか?…というか、何がつくりたいんですか…」

前から気になっていた。

霧搭 幻舞と言う男が退学になった生徒を使って何をしているかを…?

霧「知りたい…?」

眼鏡の向こうの瞳が妖しく輝く。

夜「まあ、一応…」

霧「それはね…異能者の能力者抽出および標本とかかな?レアなのは保存ゴミはゴミなりにリサイクルってやつ?」

飄々とした様子で語っているが要するに人体実験だ。

夜「日本の法律ではそれは禁止なのでは?」

霧「ここは日本であって日本から隔離された場所だ。警察や政府の権力も届かない。だからわたしのしてることは法では裁かれない」

彼はだから許されるとでも言いたそうに語っていた。

夜「…そう」

霧「あれ?夜鷹くん怒らないの?てっきり夜鷹くんはキレるのかな…と思ったんだけどな」

夜「…貴方が何をしようと俺には関係ありませんから。それに、俺も貴方の手伝いをしていて同罪です」

まあ…不本意であろうとも俺も霧搭の実験の手伝い(というか、失敗作の処分)をしているので、霧搭を責めるつもりはなかった。

霧「夜鷹くんは外に出たい?」

急に突拍子の無い質問をされる。

夜「出てどうするんですか?俺には外で待つ人は誰も居ない…」

霧「そんなものは、外に出てから見つければいい…。キミの能力は外に出るだけの破壊力があるんだからね」

珍しく助言地味た事を言う霧搭。

夜「あんた何がしたいんだ?」

霧「…別に」

いつものようにニコニコして答えると彼は研究室の方へと帰っていった。

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作者名:シア@卯月 雛菊余接 | 作成日時:2014年3月21日 22時

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