検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:11,719 hit

悪食20 ページ20

坂田が向いている方に目をやると
高笑いしているコンチータ。

でも早く戻らないと……!!


『坂田!早く行くよ!!』
坂「おん…行こか…。」



不意にコンチータの方を向くと
c「まだ…食べるもノがアルじャんカ……!!」









『え?』
坂「A!!見ちゃあかん!!」








不意に腕を引っ張られて
目の前が真っ暗になる。

大きな腕で抱きしめられてる。


でも裏から聞こえるのは
痛々しい音。


聞きたくない音。









坂「っ…。さっさと帰るで、ちょっと失礼っ!!」
『へ?うわっ!!!』


体がふと持ち上がったと思うと
またお姫様抱っこ。

坂「回りみないように顔埋めとけ。」


返事す間もなく走り出す。
いやこれ振り落とされる…!、!


顔を埋める前に一瞬だけ白い髪が見えた。







え、まふ、、、?


『坂田!!まふがいたのに置いてっちゃダメじゃん!』
坂「何言うてんねん!!まふならさっきドアからみんなの元走ってったで!!ちょっと静かにしとけ!!」



え、じゃぁさっきのは幻覚…?
でも、前にもこんなことあった気がする…。









聞こえるのはどくどくと坂田の心音。
走っているから余計早く聞こえる。
頑張れ坂田。ごめんね。頑張れ。







う「坂田!!飛び込め!!」

声のする方目を向ける。
うらたさんを真ん中に他の人達も手を前に出して構えている。
坂田にしがみついてて分からなかったけど、
白は大分崩れている。


坂「A…捕まれッッ!!!」



グッと坂田の胸に顔を埋め、しっかり捕まる。
その後にうらたさんであろう人と坂田に挟まれる。





う「おっ…し……A、大丈夫か!?」
『は、はい、、、大丈夫です、!』








がじゃぁァァァァァァん





城が崩壊していく。
きっと坂田が飛び込んでなかったら
今頃もう……。








『……ほんとにこれで良かったのかな。』
ま「実際の話も…コンチータの終わり方は自分を食べて身を滅ぼしたから…。」




志「なぁ、マーロンさんさ…。」
志麻さんがふと声を出す。
洋服の上に横になっているマーロンさん。

坂田が近寄って脈を確認する。
坂「……助けられんかった…。グスッ…ごめん…マーロンさん……ごめんなさい……。」



心のどこかで覚悟はしてた。
けど
いざ目の前に
そして
いつも笑っている坂田が泣いてるのを目の前にしたら



なにも声をかけられなかった。

悪食21→←悪食19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

コチュ(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます;;長くなりますが楽しんでくれると幸いです!! (2020年5月7日 13時) (レス) id: ab8d20a494 (このIDを非表示/違反報告)
コチュ(プロフ) - 桜にゃんこ@crewさん» ありがとうございます;;まだまだ長くなりそうですがこれからもよろしくお願いします! (2020年5月7日 13時) (レス) id: ab8d20a494 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね! (2020年5月4日 20時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ@crew(プロフ) - 続編おめでとうございます!応援してます! (2020年5月4日 19時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コチュ | 作成日時:2020年5月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。