悪食19 ページ19
貴方side
コンチータは叫んだ後、周りの食器や家具を投げつけて来た。
『うわっ!!と、とりあえずみんな隠れよ!!』
まふはまだ意識がハッキリしてなかったので抱えて物陰に隠れる。
志「まふくん…大丈夫なんか…。」
志麻さんも同じ場所に隠れてきた
まふの心配してるけど
志麻さんもだいぶ重症。
『意識失ってるだけで外傷は少ないと思います。けどその前に…』
志「あぁ、あれをどうにかせんとなぁ……。」
坂田は周りの人たちを避難させた後コンチータに飛びかかった。
『坂田!!』
「Aは出てくんな!!」
いつも笑ってふざけてた坂田の
あんなに真剣で
怒った声にビックリして
その場から動けなかった。
c「うわぁぁぁどけよ!!怒られちゃうだろ!?どけよ、どけよ!!!!!」
坂「絶対どかない!」
床には食器が落ちているので暴れるコンチータを羽交い締めにしね転がっている坂田の背中は赤く爛れていた。
c「僕は究極の美食家だぞ!!世の中全部残さず食べなきゃみんなに怒られて捨てられる!!」
坂「誰も…誰もお前のこと怒るやつなんかおらんことに気付けやクソ野郎!!!!」
坂田はコンチータの胸ぐらを掴んで思いっきり殴る。
痛々しい音が響いたあと、静寂が訪れる。
坂「お前が自由なことするせいでみんないなくなった!怒るやつなんて誰もいない!!それに!お前が変われば仲間はよってくる!!……俺がそうやったんやから。」
ポロポロと坂田の目からは涙が出る。
坂「俺はそらるさん達にあうまで世の中が怖かった。人のご機嫌取りにひっしやった。でも、やっと心を開けた。信じていいって思える人に出会えた。だから、、だからお前も!!!」
c「僕は美食家…お前と住む世界がちがうんだよ。」
コンチータは坂田を突き飛ばす。
c「綺麗事言うやつが1番嫌いなんだよ!!」
コンチータは手を振りあげ坂田めがけて振り下ろす。
『だめ!!!!!』
バスッ
c「いっっっっ!!!!」
聞こえたのはコンチータの痛々しい声。
目の前を見ると
まふがコンチータの右手に
フォークを刺していた。
『まふ!!?』
ま「退散しよう!!ここはもうダメだ!!!」
みんな一斉にドアの元に駆け込む。
そんな中坂田だけはずっとその部屋のドアからコンチータを見ていた。
『坂田!!何してんの!!』
坂田は青白い顔で言った。
坂「あいつさ…笑ってんねん……自分の右手見て…。」
68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コチュ(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます;;長くなりますが楽しんでくれると幸いです!! (2020年5月7日 13時) (レス) id: ab8d20a494 (このIDを非表示/違反報告)
コチュ(プロフ) - 桜にゃんこ@crewさん» ありがとうございます;;まだまだ長くなりそうですがこれからもよろしくお願いします! (2020年5月7日 13時) (レス) id: ab8d20a494 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね! (2020年5月4日 20時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ@crew(プロフ) - 続編おめでとうございます!応援してます! (2020年5月4日 19時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コチュ | 作成日時:2020年5月4日 19時