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となりの坂田。:吉原ラメント2 ページ6

志麻さんと話してから数分がたった。
この人は今までのお客さんと違い、
襲おうともしないし普通の友達のように接してくれた。


志「なんでAはここにおるん?自分の意思で入ったわけじゃないやろ?」



『わっちは…ただ1人のために咲いていたかったのだけれど行く宛などなくなってしまった。
でも、此処の籠の中から見える景色だけはわっちを…私をいついかなる時も癒してくれるんです…。』


志「そっか…。」
「お時間です。」
冷たい声が響く。いつもならこの時間が終わって安心するのに今日はまだ終わって欲しくなかった。


志「今日はありがとう!いつか籠の外に行けるで!!またな!」

この花魁に会うの‘ また ’なんて二度と来ないのに
そのセリフを残して帰って言った。









そこから数日が経ったが志麻さんは来なかった。
やっぱり現実なんてそんなもん。
誰もこない。私はずっと籠の中。

にしても今日はドタバタしてる。騒がしいな…。
叫び声やら大きい音が聞こえる。


「おい!お前もこい!!!」
私をさらった男の人が私の腕を引っ張る。

痛い。怖い。

『触らないで!!!』
「なっ…。てめぇ!」


『私は、私の好きなように生きる!!』
「てめぇ!!!!!」

殴られる…怖い……。
助けて……坂田…。




ドアが勢いよく開く。
う「御用改めである!不正の人身売買につき拘束する!おなわにつけ!!!」

そこには茶髪の低身長の男の人と
志麻さんと





坂田がいた。


坂「A!!!遅くなってごめん。迎えに来た。」
坂田が駆け寄ってハグしてくれる。

『怖かった…もぅ……遅いよぉ。』
志「坂田!ここはもう片付いた!!外に出るぞ!」




私は坂田達と一緒にそのまま外に出た。
何年ぶりの外だろう。
太陽が眩しい。


坂「あ!まだその花付けてたんやな!?よー枯れんかったな!」
『枯れたんじゃなくてずっと新しいの付けてたの!』

2人で久々の会話が楽しくて笑ってしまう。
外の太陽も見れたけど
あなたの太陽のような笑顔が見れて幸せだ。









う「ねぇまーしぃ」
志「ん?」
う「花言葉早くあの2人に教えてやれよ。」
志「‘幸せは必ず来る’って?まぁ…叶ってるからええんやないの?」
う「それもそっか。」




✎____________
今回は春ツイメージで書いてみました!
いやぁ言葉使いが難しい…。

リクエストと感想くれると泣いて喜びます;;

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みそ - う、浦田さんが....(泣)。有難うございます。感涙です。もう有難うございますしか出てきません、有難うございます。他の方の話もとても楽しみにしています。投稿頑張って下さい! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コチュ | 作成日時:2020年3月2日 20時

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