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となりの坂田。:吉原ラメント1 ページ5

『ようこそおいでくんなまし。』


花魁になって

吉原になって

もう何年太陽を見ていないのか。



数年前、ごく普通の家に普通に暮らしていた。
坂「A!!遊びきたで!」
『坂田!いらっしゃい!』

両親が共働きだった私の家には同い年の坂田が遊びに来てくれる。めちゃくちゃ元気で犬みたいな感じ。


坂「これあげる!!さっき拾ってきたんだ!」
ニカッと笑って渡してきたのは1輪のカキツバタ。
『拾ってきたって…でも、ありがとう!』
坂「綺麗な花探すの大変やったんよ!?感謝して欲しいわ!!」
『もぉーなんなの!w』


他愛ない話をしていたその時
「お邪魔するよ〜。」
「お!いいのがいるじゃん?」
3人の見知らぬ男の人が家に入ってきた。
坂「誰やねんお前ら!!出てけや!!!!」

坂田が私をかばって威嚇する。私は怖くてしがみつくことしか出来ない。

「うるせぇ、どけクソガキ!!!!」
ドカッッ!!!!
『坂田!!!!』
坂田が吹き飛ばされる。駆け寄ろうとするが男に捕まる。力が強くて暴れてもうんともすんとも言わない。

『やめて!離して!!』
坂「A!!」









私はそのまま男の人に連れられ、吉原に来た。
そこから坂田には会ってない。
情報も何も入ってこない。


セ「お迎え待ってんのか?」
『センラさん…お迎えというか早く太陽が見たいんです。』
センラさんは吉原の使用人。センラさんは拾われてここに来たらしい。たまに私のところ来て話を聞いてくれる優しい人。

セ「太陽ね…その頭につけてるカキツバタをずっと付けてるんやったらそれは叶うんちゃう?」
『カキツバタ?なんで?』
セ「それは…のちのち分かるんとちゃうん?」
センラさんがニコッと笑う。
ほんと色っぽい。この人の方がむいてるんじゃ…。



「A。お客さんよ。」
セ「…ここまでやな。助けてられなくてごめんな。」
『そんな!困ったような顔しないで?話聞いてもらえるだけでもだいぶ楽よ。』
セ「そっか。頑張ってな。」
『センラさんもね。』

センラさんと入れ替わると同時に紫色の髪した男の人が入ってきた。この人の要求はただのお話らしい。
まぁ、花魁に会うだけで大金がかかる。
でもお話だけって珍しいな…。




『ようこそおいでくんなまし。』
志「俺の名前は志麻。よろしくな。」

となりの坂田。:吉原ラメント2→←志麻:先生教えてください



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みそ - う、浦田さんが....(泣)。有難うございます。感涙です。もう有難うございますしか出てきません、有難うございます。他の方の話もとても楽しみにしています。投稿頑張って下さい! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コチュ | 作成日時:2020年3月2日 20時

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