歌い手短編集！！ (ページ1)

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うらたぬき：幼馴染1 ページ1

う「僕が大きくなったらAちゃんのこと絶対迎えいくから！！」
『うん！待ってるね！！』

って言うのが13年前の話。
うらたと私は小さい頃から一緒で高校も同じ。
(クラスは隣だけど。)
家も隣だし、いわゆる幼馴染ってやつ。

高校入ってからは
坂田が～…とかセンラマンがさ～…とか
なんだかんだ本人は楽しんでる。
まぁ話すのはいいんだけどさぁ……。

『はぁ…』
志「またため息。どーせうらたさんのことやろ？」
『志麻…』
この人は私と同じクラスでうらたとも仲のいい志麻。

志「相手が女の子でもないのに嫉妬しとるんか。」
『嫉妬っていうか…約束覚えてくれてないのかなって。』
志「うーん…あ、そう言えばうらたさん好きな子できた～言うとったで。しかもこないだ女の子と出かけてたし。」

電撃が走ったようだった。
何よりも1番ショックだった。
涙が溜まっていくのがわかる。

『私…帰る……。』
志「え、いつもうらたさん迎えきとるやん。」

その時、ドアが開いて
う「A～迎えきたz...おわっ！！」

私はうらたを押して走った。
今あったら泣いてしまう。
今話したら情けないところを見せてしまう。
家に帰って1人になりたかった。

う「A！！！！」
うらたが走って追いかけてくるけど
追いつかれたくなかった。