37 ページ37
何日経っただろう
スティーブ達が行ってだいたい…4日程だろうか
トニーは感染症を少し悪化させていて、
高熱を出していた。
意識も無く、食べることも出来ないので体力も落ち、
さらに悪化するという悪循環が続いていた。
『…お願い、食べて。少しでいいから』
トニ「……………」
リゾットを口元に運ぶが反応がない。
今は仕方なく点滴で持ち堪えているが…
なんせ未知の感染症だ。
対処法がまるで分からない。
超再生能力を使って試して見たけど、
傷が塞がっただけで、
ウイルスは除去できるが、
体の奥深くにまで広がったウイルスを倒すことは出来なかった。
私に感染しないのも深く入り込む前に除去してるから。
奥底のウイルスは彼自体の免疫力で対処するしかない。
しかし、このままじゃどんどん弱ってしまう…
点滴だけだと充分な栄養は摂取出来ない。
何か食べないと…
仕方ないのか…いつもの最終手段を取ろう。
口が開かないなら開けさせるまでだ。
…超恥ずかしいけどね。
リゾットをスプーンで掬い、持つ。
そしてそれを口に持ってくるのではなく
代わりに彼の口にキスを落とす
意識のない彼だが、慣れてるのだろう
簡単に口を開き無意識に舌を絡め始めた
そこに少しずつリゾットを流し込む。
卑猥だと思うかもしれないけど
こうでもしないと飲み込んでくれないのだ。
そんな行為を毎日数回繰り返しているおかげで
生きている事も明らかだった。
トニ「……ん、、ぁ？A？
何して……ムグッ！？！」
『…起きた』
意識が戻り、油断が見えた次の瞬間
口を離し代わりにスプーンを突っ込んだ。
やっと、意識が回復した…？
トニ「っ〜〜〜！！
乱暴にも程があるだろっ！！」
『…起きたっ、よかった…！』
トニ「A？！」
意識が戻ったトニーに抱き着き喜んだ。
トニ「おい、どうした？」
『どうしたもこうもない！
まるまる4日も寝てたんだよ！！
もうダメかと思った！！』
トニ「…そうか、僕は感染症を…
ちょっと待て！なんでキスしたんだ！！
伝染ったらどうする！」
『それは大丈夫。』
トニ「なんで」
『えっと……
わ、私の体は…ウイルスに強く出来てるの。』
トニ「…初耳だ」
『は、初めて言ったもん…』
トニ「わかってるぞ、能力を使ったんだろ！」
ギクッ！
『………ちょっとだけ』
トニ「はぁ〜」
深いため息をついて、頭を抱えるトニー
私は慌てて平気だということを証明しようと声を上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふーあ - みゆさん» コメントありがとうございます！暖かい応援のおかげで更新出来ます！これからも楽しんで貰えれば幸いです。 (2021年11月17日 21時) (
レス) id: 2adfbf82fc (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 応援してます！ (2021年10月5日 14時) (レス) id: 5b72cf47f9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ - siriusuさん» コメントありがとうございます！ご愛読して頂けてとても嬉しいです！これからしばらくオリジナルが続きますが何卒よろしくお願いします！ (2021年8月3日 8時) (レス) id: 21523b5ffc (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 作品読ませて頂きました！とても面白くて占つくの中でもかなり好きな小説です！更新楽しみにしています！ (2021年7月30日 18時) (レス) id: 13d54f4ebe (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ - 安仙任さん» コメントありがとうございます！亀更新＆不定期でグダグダな私ですが見てくれている方のために頑張れます！！ (2021年7月7日 1時) (レス) id: 21523b5ffc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふーあ | 作成日時：2020年12月13日 11時
