Best Avengers ＿最高のアベンジ＿

31 ページ31

ロス長官が退出したあと、アベンジャーズだけでどうするのか会議が始まった。

ローディとサムは真剣に話し合っている。

サムは乗り気じゃないみたいでローディは説得してる。

ワンダとビジョンは黙ったまま。

ナターシャは2人の意見に耳を傾けている。

スティーブは静かに協定の本を眺める。

トニーは頭に手を当てて辛そうに顔をゆがめていた

『トニー、大丈夫？』

トニ「…あぁ、」

いや、明らかに大丈夫ではない。

顔は青白いし、化粧で隠してはいるがクマもある。

何かあったんだろう…

でも今は黙ってトニーの横にいることしか出来ない。

様々な討議が繰り広げられ、一人一人自分の意志を話した。









トニ「…ここには意思決定の方法論がない。

監査を受けるべきだ、僕は受け入れる覚悟はある

枠にはめられたくない、野放しでいたいっていうなら、悪党と同じだ。」

ステ「自分のせいで誰が死んだからって怖気付くな。」

トニ「怖気付いてない。」

ステ「自分の行動に責任を取らないってことだろ？

責任を転換するだけだ。」

スティーブばやっぱりこの協定には反対のようだ…

ロー「悪いけどスティーブ、その物言いは傲慢すぎる。

国連が監督するって言ってるんだ。

世界安全保障委員会でもないSHIELDでもヒドラでもない。」

ステ「あぁ、だが組織なんてものは状況によって変化して…」

トニ「いいじゃないか、僕だって変わった。

自分作った武器が悪用されかねないと知って武器の製造から手を引いた。」

ステ「トニー、君は自分の意思で選んだが、我々には選ぶ権利すら無くなるんだぞ？

行くべきでないところに行けと命じられたら？

逆に、行くべきところに行くのを禁じられたら？

僕ら自身で判断した方がまだ安全だと思う。」

…確かに。

スティーブの言ってることはあながちまちがってない。

管理下でしか動けないという事はそういう事だ。

ナタ「トニーの言う通りかも。」

ずっと意見を聞いていたナターシャがそう口にする。

しんと一瞬静まった。

サム「政府に喧嘩を吹っ掛けた女の発言には思えないね。」

ナタ「私はただ、調整を読んでるの

私達は公衆の面前でミスを犯したんだから、信頼を取り戻さないと…」

トニ「ちょっと待った、空耳か？

僕に賛成するってこと？」

ナタ「はあ、前言撤回。」

トニ「ダメダメ、もう遅い。以上討議は終了。」

結局スティーブとサムは反対…

ワンダは…どっちなんだろ

私は…どっちにしたいのかな。

32→←30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す