AVENGERS my love to you アベンジャーズ＿＿私の愛を貴方に____

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『ハァ、ハァ、ハァ』

トレーニングルームで一人、荒い息継ぎが響く

ランニングマシーンの速さは時速10km

今だいたい40分ほど走り続けていた。

ちょっと引きこもっていた割には思っていたより早く走れたし、

ストレスをぶつけながら走れたから結構嬉しかった。

久しぶりに流す汗を肩にかけてたタオルで拭って

とにかく走り続ける。

結局1時間ほど走り、大量に流した汗が床に滴る。

床にドテッと座り込んで荒い息を整える。

流石に1時間はやり過ぎた…

立ち上がると酸欠か貧血かは分からないが、立ちくらみがする

目の前が白くチカチカして身体に力が入らない。

何とかシャワーを浴びて髪がびしょびしょのままトレーニングルームを出る。

ふらつく足をしっかり踏みしめて部屋に向かう。

ドンッ

『痛っ』

？「あ、悪かっ…」

誰かとぶつかり視線を上げる。

すると今1番会いたくない人物がそこに立っていた。

自然と目が合って、あの時のことを思い出してしまう。

顔が赤くなってないか心配だ

『…あ、ご、ごめん。私部屋戻るね。』

合ってしまった目を逸らして立ち去ろうと歩き出す

トニ「…っ、待ってくれ！」

でもやっぱり手を掴まれて止められた

そして彼は必死に口を動かす

トニ「あ、あの時は悪かった。

キスした事も、そのあと逃げた事も、泣かせた事も、

怖がらせた事も…」

怖がった？私が？

いや、そんなことはあとだ。

折角の機会だ、聞いてもバチは当たらない。

『なんで…私にキスしたの？』

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