AVENGERS my love to you アベンジャーズ＿＿私の愛を貴方に____

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彼女はキョトンと首を傾げる

『なに？』

いつもと全く違う雰囲気に彼女も女性だったのかと
馬鹿なことを思う

いつもならすらっと言える言葉も彼女になると言葉が出ない

さらに思いを寄せている女性が自分の色を見に纏っているんだ。

小っ恥ずかしくなり、顔を隠すためにサングラスをかける

トニ「すごく似合ってる、綺麗だ。」

彼女の方をあまり見ないように目線だけずらして答える

『なんでサングラス？』

直視できない。

それくらいに君は魅力的だからだ。

なんて言えるわけもなく

トニ「別に？そんな事より何飲んでるんだ？」

『えーと、マンハッタンっていうカクテル？』

トニ「相変わらず甘党だな。」

同じものを頼んでまたちらりと彼女を見つめてしまう

Aはカクテルを流し込んで少なくなった琥珀に浮いているチェリーをじっと眺めている

トニ「なんだ？嫌いなのか？」

優しい眼差しを持ってくる為にチェリーをヒョイとつまみ、

食べた

トニ「ぉ、美味いな。」

アルコールとカクテルの甘さが染み込んで後味の苦味と上手くマッチしている

『あっー！折角とっておいたのにっ！』

トニ「君がすぐ食べないからだ」

そう言うと言い返すと思ったがまた視線をカクテルに戻し、残りを飲み干した

トニ「おいおい、そんなに怒ることないだろ」

『怒ってない。』

トニ「ほら、僕のやるから。」

バーテンダーがカクテルを持ってきてその中の真っ赤なチェリーをつまむ。

彼女はぴくりと反応を見せてこちらを向き、

チェリーを口元に持っていけば素直に口を開いた

真っ赤な唇にキスしたいのを抑えて代わりにチェリーをほうり込む

もぐもぐと何度か噛んで幸せそうに

『…美味しい』

と微笑んだ。

トニ「それは良かった。」

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