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フレ「どうでしたか?」
車に乗り込んでしばらくすれば運転しているフレッドが声を掛けてくる
『…残念ながら、眠っていて話は出来なかった』
フレ「そうですか…」
長いドライブがさらに長く感じ、それ以外会話の無いまま基地に着いた
『わざわざありがとうフレッド。また今度お願い出来る?』
フレ「もちろんです。連絡する時にはこれで」
フレッドはそう言って胸ポケットから電話番号が書かれた紙を渡した
彼にはしばらくお世話になりそうだ
『ありがとう』
フレッドと別れて私はもらった紙をジャケットのポッケに入れる
入り口から誰にも見つからないように部屋の前まで着いた
これで大丈夫…
トニ「僕が知らないうちに何処にいってたんだ。」
後ろから突然声が聞こえて振り向けば部屋の隅の1人がけのソファにトニーがいた
『ど、どこって、フライデーから聞いてないの?
トレーニングルームに…』
トニ「黙れ、僕は嘘つきは嫌いだ。
トレーニングルームに君はいなかったし、
フレデリックだったか?
そいつと車から出てきた。どういうつもりだ」
まずいな、完璧バレてる
どこまでバレてるか知らないが墓穴は掘りたくない
『え、っと…』
トニ「君はまだ僕の監視対象なんだ。
その僕に断りもなく勝手に、嘘までついて
知らない男と出かける理由はなんだ」
『…外に出たかっただけ』
トニ「なに?」
『…外に出たかった。トニーに嘘ついて、
車で出かけた理由はそれだけ。
駄目って言われるかと思った、から』
トニ「…理由はわかった。
確かに長い間外出禁止にし過ぎた。
それで?何処にいってたんだ」
くっ、1番聞かれたくない所を…
『ド、ドライブに…』
トニ「…」
黙ったまま私を見つめ続ける
私の心臓は聞こえるんじゃないかと言うくらい激しく鳴っている
トニ「着いてこい。」
私は手を握られそのまま早足で部屋を出た
しばらく基地を出て少し歩けばオレンジ色のスポーツカーに乗せられた。
『いきなりどうしたの?』
トニ「言え」
『は?』
トニ「何処に行きたいんだ?
何処にでも連れてってやる」
『え、…は、何でいきなり…』
トニ「早く」
『え、あ…ホ、ホームセンター?』
トニ「…却下。他には?」
『えぇ?』
トニ「実験用具や材料なら好きなだけ用意させる。もっと他にあるだろ?」
行きたい所?そんなとこないんですけど…
トニ「…もういい、僕が決めた。」
そう言って荒々しくエンジンをかけてアクセルを踏み込んだ
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ふーあ - M-tAntさん» はじめまして!コメントありがとうございます!喜んでいただけて光栄です。これからも亀ですが更新させていただくので気長に待って頂けると嬉しいです(^^) (2020年9月29日 22時) (レス) id: 1f5870322c (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - 初めまして、今日初めてこの作品を拝見しました!もちろん前作もバッチリ読んでいます。カラーリングの趣味が完全にアイアンマンや、に思わず吹き出してしまいましたw素晴らしい作品に出会わせていただき有難うございます (2020年9月16日 18時) (レス) id: 916efa1534 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ - hideさん» コメントありがとうございます!分かります笑私も書いていてこの2人可愛いかよ笑笑ってなります爆笑これから2人のいちゃコラ生活が始まるので楽しみにしててください!応援ありがとうございます!!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: 79c7efff2c (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ - Kurkura2Kurkuraさん» コメントありがとうございます!そこまで言ってくれてとても嬉しいですっ!!これからも不定期ですがしっかり投稿していきたいと思ってるので楽しみに待っていてくださいっ!!!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: 79c7efff2c (このIDを非表示/違反報告)
hide(プロフ) - めちゃくちゃ二人とも可愛いです!もっといちゃコラしてほしいです,,,,,,wこれからも頑張ってください! (2019年10月28日 16時) (レス) id: c046e8b462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふーあ | 作成日時:2019年8月9日 16時