分解と構築と好奇心（仮）

ドキドキわっくわくの新生活 ページ4

今日から私は軍の一員！！
お給料日貰える！！！

ルンルンの気分で今日から私の勤務先になるであろう、場所に案内されていた。


私が配属されるのはキンブリー少佐、というお方の部下らしい。
どうやらここの部署は辞めていく人が多く、常に人手不足との事だ。

部署に案内される際、案内係に哀れみの目を向けられたが、そんなこと知ったこっちゃ無い。

こちとら給料貰えるならなんだっていいさ。







『本日付けでキンブリー少佐の部下に配属されました、サオリ・レタブリッスモンと申します。よろしくお願いします！』

ビシッと士官学校時代に叩き込まれた敬礼を決める。


目の前に艶やかな黒髪をひとつにまとめた、少々目付きの悪い男、キンブリー少佐が椅子に座っていた。



「貴方が........。」

そう言いながらキンブリー少佐は私の姿を頭のてっぺんから足のつま先までじっと見た。

んだよ、チビとでも言いてぇのか。


「初めまして、知ってるとは思いますが私ゾルフ・J・キンブリーと申します。これからよろしくお願いします。
…ところで今お幾つです？見たところ相当お若いようですが。」


『18です。』

そう答えると少佐は少し驚いたあと、険しい顔になった。


「私の部署は主に戦場に赴くことが多いですが、人を殺し、また自分の命も狙われる、その覚悟は出来ていますか？戦場とは常に生死をかけた場所です。生半可な気持ちで行くところでは無い。」


『........士官学校に入ると決めた時に考なかったわけでもありません。それでも尚私は私欲の為軍に入ると決めました。軍の仕事が人殺しというのなら私はそれを喜んで行いましょう。お給料さえ貰えるのなら別に命を狙われても構いません。』

言い方を変えれば、金さえくれるなら人殺しでもなんでもしてやる、という意味なのだが。

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