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殲滅戦の意味 ページ26

「強いて言うならドーピングが1番近いですね。」

『え、大丈夫ですか?捕まりません??私他人のフリしていいですか?』

「捕まりませんよ、国家公認ですから。」



……なにか意味深な言い方だな。
国家公認の錬金術増幅薬でもあるのだろうか。
でも増幅薬だなんて見たことも聞いたこともない。だいたいそんなの出てれば世紀の大発見ものだ。


「貴方になら別に言ってもいいでしょう。……コレですよ。」

と言って少佐が見せてきたものは、鉱石のような真っ赤な色をしたとても綺麗な石だった。




そこで私は咄嗟に思い出した。
とある文献のあるページ、不可能を可能にする奇跡の石、沢山の呼ばれ方があり、その中でも特に一般的な呼ばれ方……


『賢者の石…ですか……??』

「本当に博識ですね。さすがに驚きました、何故わかったのです?」

かなり驚いた顔をする少佐。


『勘ですよ、確信があった訳じゃあありません。
でも確か賢者の石は不確定要素の多い実在するかも不確かなモノだったはず…。』


いや待てよ。
ここで私の勘のいい脳ミソが警報を鳴らす。
確かキンブリー少佐は“国家公認の”と言っていた。という事は恐らくコレの入手ルートに国家が絡んでる、又は国家から直接貰ってるという事。

更にここからは私の憶測of憶測だが、賢者の石は錬金術の原則等価交換の法則をも超越する力を持つ、それ即ち既に石ができる際に対価を払っている、犠牲を払っている、という意味では無いだろうか………。

そうなると石の成分や原料は恐ろしく高価なもの、最悪はお金に変えられないもの…、そんな物に国家が絡んでるとなると十中八九関わらない方が良いタイプだ。





「そんな物を国家が公認している理由、知りたい様ですね。この石の原料なんかもお教えしましょうか?」


『……死ぬ程気になるし正解が欲しい所ですが、私も命が惜しいので御遠慮しときます。』


「懸命な判断です。」

にっこりと笑顔を向ける少佐。
恐ろしいことこの上ない。








しかし正解が気になるのも確かだ。
何せ私はキンブリー少佐公認(?)の好奇心旺盛ガールなのだ。
もしかして、この賢者の石を使いたいが為にイシュヴァール殲滅戦なんて起こした訳じゃあるまい。使いたいだけならそれこそ国家機密で実験でもするだろう。ならばこの戦争と賢者の石は別件?戦争の理由、賢者の石の秘密……気になり過ぎる。これは気になるぞ。

と、私の好奇心は無限であり、底を尽きないのである。

補佐官って多分こういうのじゃない→←殲滅戦の意味



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柏餅(プロフ) - 神すぎます! (3月17日 23時) (レス) @page6 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - 夜さん» メモ程度の殴り書き小説に嬉しいコメントありがとうございます…!これからも私の亀以下の更新速度でちまちま更新していきますのでよろしくお願いします*_ _) (2022年1月4日 6時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月23日 13時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - きゃー、コメント気付かずすみません*_ _)こんな殴り書き小説に嬉しいお言葉ありがとうございます!!!これからも更新頑張ってまいります( ᐛ )و (2021年11月3日 5時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月27日 7時) (レス) @page26 id: e404a1bc1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いあさーもん | 作成日時:2020年10月13日 2時

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