殲滅戦とうるさい上司 ページ17
「いたぞ!」
という言葉が聞こえた方向を見ると、5.6名のイシュヴァール人がいた。
皆さん体格よろしい男で、明らかに私達のことを殺す気満々だ。
幸いな事に彼らは武器を持っていない。
素手で人を殺せる武僧か。
みんな一斉に銃を構える。
「サオリ、殺しなさい。」
笑顔で上司が命令してくる。
『え、いいんですか?』
敵から目を逸らさずに聞き返す。
「ここは戦場です。人殺すのに許可待ってたら、死にますよ。」
呆れたように言ってくる。
けっ。返す言葉もねぇや。
『き、緊張するな〜。』
撃つなら眉間か、足が理想だな。
そこ以外撃っても、痛みを我慢してきっと殴り殺しにくるだろう。
息を吸って、吐いて、止める。
タンッ
『よし、眉間にクリティカル!』
カチャ、タンッ、カチャ、タンッ
「........サオリ、貴方本当に銃お上手だったんですね。」
珍しく少佐が驚いた顔をしている。
『1発ミスりました。』
「3発撃って2人殺せば上等ですよ。流石だ。」
『え、お世辞とか大丈夫ですよ?』
「失礼ですね、本心ですよ。」
『本心で褒めてくれたんですか。めっちゃくちゃ嬉しいじゃないですか、私褒めて伸びるタイプなんでもっとベタ褒めしてくれても良いんですよ!』
やったー!キンブリー少佐に褒めてもらえた!
いやー自分の実力が他人に認められる優越最高。
「本当にその図々しさ何とかなりませんかね。」
最後の言葉は聞こえなかった事にしよう。
残りの人は他の方が片してくれた。
人生初の戦場での人殺しは意外とあっさり終わった。
銃で殺した為、手に殺人の感覚が残らないからかもしれない。
相手が私を殺しに来たから保身の為と思えたからかもしれない。
そこまで近距離で殺した訳でもないから返り血が来なかったからかもしれない。
少佐と会話をしていたからかもしれない。
とにかく特に思うところ無く、はじめて人を殺し、はじめて目の前で人が死んだ。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柏餅(プロフ) - 神すぎます! (3月17日 23時) (レス) @page6 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - 夜さん» メモ程度の殴り書き小説に嬉しいコメントありがとうございます…!これからも私の亀以下の更新速度でちまちま更新していきますのでよろしくお願いします*_ _) (2022年1月4日 6時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月23日 13時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - きゃー、コメント気付かずすみません*_ _)こんな殴り書き小説に嬉しいお言葉ありがとうございます!!!これからも更新頑張ってまいります( ᐛ )و (2021年11月3日 5時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月27日 7時) (レス) @page26 id: e404a1bc1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いあさーもん | 作成日時:2020年10月13日 2時