朝っぱらの好奇心 ページ11
『実は少し気になる事がありまして〜』
「なんです?」
本人に聞いても良いものだろうか。
だがしかしこのまま仕事に手が付かないのも困る。
えぇい!!気になり過ぎるから聞いてしまえ!!!
『昨日、スミス中尉からキンブリー少佐の戦場での様子を伺ったんですけど........』
「あぁ、それでこの部署が人手不足の理由が分かりましたか?」
今日の天気を聞くような軽やかさで自分の戦場での様子を聞くな。
『はい。なんでもキンブリー少佐が人を笑いながら爆殺していくのに畏怖して次々と辞任をしていったとか。』
「正解です。」
いつも通りニコニコと笑いながら少佐は言う。
「この話を聞いた貴方は辞職や転部しなくていいんですか?」
『え?する訳無いじゃないですか。こんなお給料がいい所。』
軍を辞めたら私はニートに逆戻りになっちゃう。
「ほんと可愛げ無いですね。普通ご自分の上司が人を爆殺する戦場なんて行きたくないでしょう。」
可愛げ無い、は余計だろう。
このサイコパス上司。
『道徳的に言い方悪いですが、上司が笑いながら人を爆殺するのを見てるだけで、戦場手当が入るんですよ。上司が優秀だから私達の仕事は少なく済みますし。』
「........傲慢なんだか強がりなんだか判断するには貴方が戦場に立っているのを見る以外無さそうですね。」
私自身にもこれは強がりなんだか傲慢なんだかは分からない。
実際に人を爆殺するキンブリー少佐を目の前にして初めて私の本性は正体を現すのだから。
まぁ、ぶっちゃけ大層肝座ってると定評のある私なら大丈夫だと思うが。
『あと、なんで少佐笑いながら爆殺するんですか?笑わなくても人は殺せるでしょう。』
これは純粋に疑問に思う。
普段のキンブリー少佐は笑顔と優しさ振りまく、猫かぶり野郎の筈なのだ。
笑いながら人を爆殺するなんて、異端者だって1発でバレてしまう。
異端者だと隠したいなら最後まで手を抜かずに隠せばいいものを、何故に?
「こちらも1つ質問があります。なんでそんなこと気になるんです?笑いながら人を殺す理由なんて聞いてくる人は初めてですよ。」
少佐の方も純粋に疑問に思うだけ、といった表情だ。
そりゃそうだろう。
普通会ってから1週間程しかたたない部下にこんな事聞かれるとは思わない。
『私の考えがどこまで当たっているか知りたいからです。』
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柏餅(プロフ) - 神すぎます! (3月17日 23時) (レス) @page6 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - 夜さん» メモ程度の殴り書き小説に嬉しいコメントありがとうございます…!これからも私の亀以下の更新速度でちまちま更新していきますのでよろしくお願いします*_ _) (2022年1月4日 6時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月23日 13時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
いあさーもん(プロフ) - きゃー、コメント気付かずすみません*_ _)こんな殴り書き小説に嬉しいお言葉ありがとうございます!!!これからも更新頑張ってまいります( ᐛ )و (2021年11月3日 5時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月27日 7時) (レス) @page26 id: e404a1bc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いあさーもん | 作成日時:2020年10月13日 2時