塩多め、砂糖少々。２【BTS】

2人だけの秘密 ページ43

･･･





「んんｯ…ｯツｽｩｰ･･･････はぁ」




静まり返った部屋には時計の針の音だけが響く。


寝れない。




「この布団、あんまり好きじゃないな」




私はベットが変わったら寝られないタイプの人間。

だからコンサートの時はMy枕と抱き枕を常に持ち歩く。でも、ベットは持ち歩けないから仕方なく備え付けのベットで寝るしかない。

それでも寝られない場合は睡眠薬を飲むんだけど毎日は飲めない。オンニが管理してるから飲んだらバレちゃう。




「あっ、かる! 眩しい眩しい…」




部屋の電気を付けて時計を見れば時刻は夜中の3時半。ベットに座ってボーッと考える。


明日は9時半にロビー集合、その後コンサート会場まで行って直前のリハ、そして本番。
まだリハは大丈夫だとして本番は何が起こるか分からないし、今の内に寝ておかなきゃ体力が持たない。

でも寝れない。
ツアーが始まると毎回そう。




「････ちょっと息抜きに散歩しよっかな」




部屋の鍵、財布、スマホの必要最低限の物だけを持って部屋を後にする。


廊下はシーンと静まり返っていて等間隔に付いている明かりが灯っているだけ。
誰一人としていない廊下にただ1人。

うーん･･･虚しい。

どこに行こうかなんて決めてないし、勿論ホテルから出られるわけが無い。




「開いてるところとかないよね、」



JM『A？』





曲がり角を曲がる直前に後ろから低めの声が聞こえたので、後ろを振り返れば黒のTシャツに黒の短パン、肩にタオルをかけたジミニヒョンが立っていた。



…

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