塩多め、砂糖少々。２【BTS】

愛嬌マシーンと弟子 ページ34

･･･





JM『A、僕ちょっと眠いから肩貸してくれない?』



『じゃあ丁度ユンギヒョンの肩が空いてますよ』




ヒョンであり愛嬌職人である、BTSの五男、パク・ジミン。

本人の自覚なし、手に取るように愛嬌を繰り出し、ついたあだ名は愛嬌マシーン。




JM『ほらAも僕の真似すれば愛嬌なんて怖くないよ! ﾌﾟｲﾝﾌﾟｲｰﾝ!!』



『今日から君も愛嬌職人だ!ってノリで愛嬌しないでくれますか』



JM『誰が言った?「愛嬌教えて下さい」って』



『受講取り消しますね』



JM『もう遅いんだよ』




彼から繰り出されてきた愛嬌は数知れず。その愛嬌で魅了してきた人も数知れず。
ほとんど自分の自覚なしでするから怖いんだよね。

そしていつからか彼の愛嬌をスルーする能力が付いてしまった。




『ジミニヒョンまだ残ってくの?』



JM『うん。納得いかない所があるからもう少しやってくよ』



『ヒョンたちみんな帰ったよ』



JM『Aも帰りな。夜遅いと危ないし、シヨンヌナに迎えに来てもらって』



『･･･無理しすぎちゃダメだよ』



JM『珍しいね俺の心配してくれるの笑 大丈夫だって日が変わる前に帰るよ』




自分に厳しく、納得いくまでやり続ける、一生懸命で努力家な人。

日が変わる前に帰るなんて言って帰ってきたことなんて1度もないし、なんならレッスン室で朝を迎えたことの方が多いんじゃないかってくらい。

心配になるまで自分を追い込むから、危ないって言っても聞かない。それだけ彼は必死に今ももがいてる。でもそれがこうやって今、努力の結晶として現れてる。




JM『なになにまた泣いてるのー?笑』



『泣いてｯ、ないですっっ』



JM『オッパの胸で泣く?』



『絶対嫌』



JM『やーそこまで否定すること?じゃあハグにしとく?』



『じゃあってなんですか、じゃあって』




彼に放っておくなんて言葉はないみたい。誰かが辛かったり泣いてたりしたら、すかさず近寄って慰める。これは多分ジミニヒョンにしか出来ないと思う。


人間本当に辛い時って誰かの傍に居たいもの。

眠い時に誰と一緒にいたいですかって質問があったら多分間違いなくジミニヒョンを選ぶかな。
それだけ彼の傍は心地が良いから。



…fin.

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