【JN】おじさん？いや、お兄さんね？

帰り道 ページ45

･〈〉←電話越しの声、日本語





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日向〈なにまたかけてきて。暇なの？〉




「またって言ってもこの前かけたの1週間前でしょ」





学校の寮へ帰る帰り道、何だか一人で帰るのを虚しく感じて日向に電話をかけた。そして出たのは10コール目で初めの言葉が「時差考えて」

いやあの韓国と日本の時差は無いに等しいんですよ。





日向〈なんかうるさくない？どこにいるの？〉




「外にいるの、さっきまで伯父の喫茶店にいて今帰ってる途中。雨が降ってるからその音かも」




日向〈なるほど。･･･で？〉




「で？ で、とは」




日向〈なんかあったんじゃないの？〉





特に何かがあったわけではない。･･あったと言えばあったんだけど、こんなこと言えば絶対日向はからかってくるから言い難い。





「あったって言ったら日向迷惑するでしょ」




日向〈私が迷惑するような内容なの？〉




「うーん、、、･･･もし、私が男の人と話してるって言ったらどうする？」




日向〈へぇ。凄いことがあるものだね。異国の力ってやつ？〉




「まーそんな感じ」




日向〈よかったじゃん。人見知りを直す第1歩ってことでしょ？頑張んな〉


じゃあ切るねと一方的に切ろうとした日向を抑えて電話を繋げた。




「でもその男の人、私の10歳上でさ」




日向〈･････････ま？〉





まぁそういう反応するよね。





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