【JN】おじさん？いや、お兄さんね？

例えるなら綿菓子 ページ29

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JN『こんばんわ･･･？』





黒いマスクに黒いロングコートに黒いハイネックのトップスに黒いスボンに黒い靴を履いた如何にも悪いですって自分から言ってるような格好をしたお客さんが立っていた。

何事？





JN『こんばんわ。･･横、座ってもいいかな？』




『ッ･･！え、えっと』




JN『あ、いや横って言っても席1つ挟むから横じゃない、かな？』


こてっと頭を横に傾けてニコッと微笑む。




『 お好きに、どうぞ。』





前と同じ席の座り方。

1つ席を挟んで隣に座るお客さんは変わらず同じ甘い香りを漂わせていて、例えて言うなら甘いお菓子みたいな。そう綿菓子のような匂い。

鼻につくキツイ香りじゃなくて安心する感じ。


･････って変態か私は！！！！





JN『また会いましたね。』




『あ、はい』




JN『よく来るの？』




『はい』




JN『僕も、よくここへ来るんだ』




『へぇ』




JN『高校生？』




『はい』




JN『へぇー若いなぁ』





へぇとかはいとかしか答えないのに質問してくるこのお客さんは一体何者？まだ出会って2回目なのに異様に馴れ馴れしいなぁ。私が伯父さんと繋がりがあるから良くしてもらおうとしてる？

いくら何でも全身黒ずくめの人を良くしようとは思わないけど、悪い人に思えないのは何故だろうか。





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