【JN】おじさん？いや、お兄さんね？

僕の居場所 ページ22

･side JN





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ここに来ると心が安らぐし、気持ちが落ち着く。





JN『マスター』




伯父『おやジンくん、いらっしゃい。いつもの場所が空いてるよ』




JN『ありがとうございます』





ソウル内にある喫茶店で、デビュー当時から通ってる行きつけの場所。

ここに入れば現実を忘れられて素の自分を出せる。


車の音も人混みの賑やかさも柔らかいBGMがかき消してくれて、ここのコーヒーは僕の好物の一つ。





伯父『お仕事忙しいのかい？』




JN『最近は特に、、カムバが近いので』




伯父『そうかい。ゆっくり休んで行ってくれ』





キッチンカウンターでグラスを磨くマスター。デビュー当時から僕のことを知ってくれていて、アイドルのJINではなく、普通のキム･ソクジンとして接してくれるマスター。

店内には僕以外いなくて、窓から見る夕日がなんだか悲しく思える。





ーｶﾗﾝｶﾗﾝ

「･･･こんにちわー」


お店のドアの上に吊るされているベルが鳴って誰かが入って来たんだって思った。




伯父「やぁ、いらっしゃい。よく来たね」




「こんにちは、伯父さん」





BGMに紛れて聞こえる聞き馴染みのない声。気になって横目でチラリと見るとカウンターに座る人の姿。

髪型は高い位置でくくられていて、スラッと真っ直ぐ伸びた姿勢のいい背中。
一言で言えば、大人っぽい人だと感じた。





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